このアルバムはなんといっても「Mr.サマータイム」。当時も素晴らしい曲だと思っていましたが、いま聴いてもビックリ!昔も大好きだったけど、ここまでいい曲とアレンジだったっけ。。しかもメインヴォーカルがうますぎ、最初の「Mrサマ~タ~イム、さが~さないで~」のためた歌を聴いただけでゾクゾク。 ところで、クレジットを見て気づいたんですが、「Mr.サーマータイム」ってカバーだったんですね。オリジナルは、フランスのシンガーソングライターのミシェル・フーガンの「UNE BELLE HISTOIRE」という曲だそうです。そしてアレンジは前田憲男…管弦楽法もジャズのビッグバンド・アレンジも修めた人が本気でクロスオーヴァーに手を出したら、そりゃいいものになるわけですね、これは凄い。。
他も見事な曲が多かったです。このアルバムは全曲カバーですが、選曲が大人。バリー・マニロウにボズ・スキャッグス(「We’re all alone ふたりだけ」を何と日本語化!)、こういう所は当時の最先端のサウンド。でも英米一色にならずにフランスのミシェル・フーガンが2曲。これでセンスが数段あがった感じですが、でもこれだけだと洋楽かぶれなハコバン上がりなのかなと思いきや、大橋節夫に吉田美奈子に大瀧詠一さん、アレンジはすべて前田憲男さん。これで名盤が生まれないはずがないです。