fc2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『Gerry Mulligan / Night Lights』

Gerry Mulligan Night Lights ウエストコースト・ジャズと言って、すぐに名のあがるミュージシャンって、アート・ペッパーチェット・ベイカーなんでしょうが、僕はジェリー・マリガンジム・ホールやチコ・ハミルトンやシェリー・マンの方がウエストコースト・ジャズっぽく思ってしまいます。それって、どこかで「知性こそウエストコースト・ジャズ」と思っているのかな…だから、プレイヤーじゃなくてアレンジャーに目が行くのかも。これは、1963年にフィリップスからリリースされた、ジェリー・マリガン個人名義のアルバムです。メンバーは、Gerry Mulligan (bari.sax, p)、Art Farmer (flugelhorn)、Bob Brookmeyer (valve trombone)、Jim Hall (guitar) 、Bill Crown (contreBasse)、Dave Bailey (dr)。

 西海岸のジェリー・マリガンは、東海岸のアドリブ至上主義なハードバップ文化と違って、アレンジとかそういう所で「うわあ、これは凄いな、かっこいいわ」と感心させられることが多かったんですが、このアルバムはいい意味でほとんどムードミュージック。それが恐ろしいほどの美しさで、ジャズなのにピアノかメゾピアノぐらいの感じの演奏ばかり、音も絶対に張らずにふくよかな音を保ち続けてます。ギターのジム・ホールなんて、ほとんど鈴の音じゃないかってぐらいの美しい音で、演奏以前に音色だけでやられてしまいました。

 このアルバムをはじめて聴いた時、僕はもう30代に入っていたと思うんですが、はじめて聴いた時の感動は今もどこかに残っています。ウエストコースト・ジャズは客に寄せたムードミュージックに流れ過ぎて終わってしまった気がするんですが、それでもこれだけ美しいと、そっちに流れていった気持ちも分かるなあ。当たりアルバムを引き当てた時のウエストコースト・ジャズは、生きていてよかったと思うほど美しかったり、ため息が出るほどリラックスした音楽だったりしますが、これは間違いなくそういうウエストコースト・ジャズ的な大当たりの1枚。大推薦です!

関連記事
スポンサーサイト




Comments

12 2023 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

月別アーカイブ
検索フォーム
これまでの訪問者数
最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS