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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『中央アフリカの音楽 MUSIQUE CENTRAFRICAINE』

Musique Centrafricane 中部アフリカの内陸部にある国、中央アフリカの音楽です。原盤はOcora、1962年の現地録音という所が素晴らしい!まったく加工されていないリアルな現地音楽なんじゃないかと(^^)。

 中央アフリカはもともと部族社会で、かつての奴隷貿易の奴隷供給地。アフリカには今もコンゴという名の国がいくつかありますが、中央アフリカもかつてのコンゴ植民地のエリアだったそうです。そんな昔のコンゴはベルギー領で奴隷にとって地獄の世界だった事は、ほとんど社会告発を目的に書かれたとしか思えないコンラッドの小説『闇の奥』にある通り。この状況を知っていながら自分が得するために奴隷制度をやめようとしなかったかつての白人貴族は鬼だよ、悪魔だよ。それがヨーロッパの内輪もめで途中でフランス領となり、そんな中で2次大戦後に軍事クーデターが起きて独立。しかしこの後に軍事クーデターが続発して、いまでは「失敗国家」なんて言われているそうです。なんでこんな自然の恵みに溢れた土地が地獄になるんでしょう、人間は愚かだ。マーズが人間を滅ぼすのが地球のためだと判断したのも無理はないっすね…。

 そんな政情不安定な事情もあるんでしょうが、中央アフリカは音楽調査の遅れている地域のひとつだそうです。62年の調査団が録音したこのCD、音楽はものすごくプリミティブで、打楽器合奏とか手拍子の前で歌を歌うとか、そんな感じでした。きっと部族ごとに持っている音楽が違うんでしょうね。子守歌、ワークソング、子どもの遊び歌、狩りの後の余興、儀礼音楽など様々でしたが、音楽的にはポリリズムの打楽器音楽、ピグミー的な声のポリフォニー、コール&レスポンスの合唱音楽など、特徴がアフリカ音楽の典型といった感じで、ただし編成が小さめだったのが中央アフリカの部族社会の特徴といった感じなのかな?
 打楽器合奏は西アフリカみたいな大きななアンサンブルではなく、あくまで村の数人が集まった感じ。でもやっぱりポリリズムなんですね、ここすべてのアフリカ音楽共通なのかも。それにしてもリズム感がメッチャいい!これを演奏してるのがプロじゃないというのが、音楽がどれだけ生活に密着しているかという事の証でしょう。
 あと、意外とサンザ(親指ピアノ)の使用が多かったところに、西アフリカの音楽との差を感じました。親指ピアノはアフリカの楽器の代表的なもののひとつですが、北アフリカや西アフリカだとあんまり聴かなかった気がします。このへんより南で普及してるのかな?
 草笛を使いながら声のポリフォニーを作っているものがありましたが、このへんからピグミーの生息地になってくるはずなので、そういう影響もあるのかな…と思ったら、ピグミー自体のパフォーマンスでした(M2)。
 すごく面白いワークソングもありました。ヒョウタンふたつをポコポコ叩きながら、ふたりが見事なポリフォニーで歌ってるんです(M10)。もう、信じられないぐらいにうまい!これ、ひょうたんを地面に置いてぶっ叩いて、白アリを蟻塚から追い出してるんだそうです…そんなワークソングがあるのか、すげえ。いや~、こういう作業も音楽にして楽しんでしまうんだなあ(^^)。
 子守歌(M8)も、「パン、パン、パン、パン」とボディパーカッションしてしまう所がアフリカ的。俺が赤ん坊なら、リズムがうるさくて寝られないよ。。
 あと、子どものゲームに付随した音楽も良かった(M11, 12)。日本で言えば「かごめかごめ」みたいなもんだと思うんですが、これがコール&レスポンスになってるのがアフリカだなあ、と(^^)。

 1962年録音という事はビートルズのデビューよりもさらに古い録音ですが、そうとは思えないほど音がいいです!当然モノラル録音のはずですが、音楽が立体的で演奏に遠近があるためか、ステレオ録音に聴こえてくるほど。そして、このCDだけかも知れませんが、周辺国に比べてかなりプリミティブ。人類発祥地のアフリカ音楽の中でもさらにプリミティブに感じた音楽で、音楽って元々はこういうものだったのかも知れません。
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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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