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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『富士松菊三郎 / 新内三味線 すみだ川』

FujimatuKikuzaburo_Sinnaijamisen sumidagawa 新内三味線の富士松菊三郎さんのCDです。このCDの解説で、上調子(うわじょうし)と替手を務める富士松菊次郎さんと富士松菊子さんは、菊三郎さんの子供という事が判明。新内流しの場合、太夫が地(主旋律みたいなもの)を、三味線が上調子を担当するんだそうですが、このCDでは菊三郎さんが地、お子さんが上調子を担当して演奏していました。やっぱり歌はなし。

 新内三味線で太夫なしって、かなりイレギュラーだと思うんですよね。そういう中でこうやって三味線だけのインスト作品を発表し続けるのは、菊三郎さんが新内三味線を器楽化したいと望んでいるのかも知れません。津軽三味線だって元々は歌いりだったものが、高橋竹山さんあたりが器楽化を進めたおかげで、今では器楽曲もあるようになったのですしね(^^)。
 そういう試みは立派と思いますが、このCDは演奏がイマイチに感じてしまいました(^^;)。『新内三味線 富士松菊三郎の世界』ではいい演奏だと思ったんだけどなあ…。浄瑠璃にしても端唄にしても、唄と三味線でやる音楽って、三味線にしなやかさがあって、独特のルバート感で地に絡んでいくじゃないですか。でもこのCDの2重奏や3重奏は、互いをあわせるためか、ビッチビチのインテンポに聴こえてしまって、なんだか三味線音楽の良さがなくなってしまったよ卯に感じました。花街で育った新内節は粋でいなせな部分が肝というか、そこがないとちょっとな…みたいな。

 でも、新しい朝鮮って失敗も含めてのものですよね。保守に走りがちな純邦楽の中で、立派な試みなのだろうな、と思いました。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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