久々に聴き直して、カントリーとロックのバランスがいいんだな、と感じました。伝統的な音楽の良さと新しい事へのチャレンジのバランスの良さ、みたいな。 1曲目の「Mr.Soul」がファズの効いたロック、2曲目「A Child's claim to fame」がカントリー・ミュージックの農場の幸福感にあふれ、3曲目「Everydays」と9曲目「Rock and Roll Woman」が途中で拍子を変える作曲の新しさ、4曲目が弦とメロトロンを使ってリヴァーブの効いた幻想的なサイケ、7曲目「Sad Memory」はフォークギター弾き語りのたまらなく美しい曲、10曲目「Broken Arrow」は編集を含めていくつかの曲がメドレーしていくヴァン・ダイク・パークスやビートルズ『Abbey Road』B面のような曲…この音楽性の広さが素晴らしいし、これだけ違う音楽をやっておきながらいい曲が揃っているところもすごいです。
3枚のバッファローのアルバムの中でも、やっぱり本作が一番バランスいいですよね。ニール・ヤング、やっぱり個性強烈です。この当時、モンキーズの「インスタント・リプレイ」というアルバムに収録されている「You And I」という曲にニール・ヤングが参加してますが、そのギターの音といったら強烈で、一発でニールって分かるような音です。
あ、この当時のスティーヴン・スティルスの髪型がモンキーズのピーター・トークとそっくりですが、スティーヴンとピーターは一緒にバンドを組んでいた仲なんですよね。
この時代のバッファローを取り巻く人脈も面白いですね。