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Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

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『Buffalo Springfield / Again』

Buffalo Springfield Again バッファロー・スプリングフィールドは、スティーヴン・スティルス、ニール・ヤング、リッチー・フューレイ、ジム・メッシーナという、後に大活躍するミュージシャンが大量に参加していたカントリー/フォーク系のロック・バンドです。これは1967年発表のセカンド・アルバムで、名盤の誉れ高い1枚。なつかしいなあ、中学生の時に買ったんですよね、このアルバム。。

 カントリーロックやフォークロックって、バンドでやってるというだけで音楽はフォークやカントリーそのもの、みたいなバンドもいっぱいいるじゃないですか。でもバッファロー・スプリングフィールドは、テープの逆回転は使うわ、メロトロンっぽい楽器は使うわ、曲もえらくロックなものや幻想的なものなど多彩で、なかなかロックでプログレでポップ。とても保守的なジャンルなんて思えない相当に面白いバンドです…って、僕はこのアルバムしか聴いたことがないんですが、少なくともこのアルバムはそうでした。もちろん、いかにもカントリーロックな曲も入ってるんですけどね。
 このバンドのカントリーやフォークに収まりきらないロックな部分って、ようするにニール・ヤングなんじゃないか…と感じるようになったのはずいぶん後の事でした。ニール・ヤングのアルバムや、他のメンバーのアルバムを色々と聴いた後で、そう思うようになったんですが、はじめてこのアルバムを聴いた時は、そういうことは分かりませんでした。このニール・ヤングな部分がなかったら、若い頃の僕はこのアルバムを面白いとは思わなかったかも。

 久々に聴き直して、カントリーとロックのバランスがいいんだな、と感じました。伝統的な音楽の良さと新しい事へのチャレンジのバランスの良さ、みたいな。
 1曲目の「Mr.Soul」がファズの効いたロック、2曲目「A Child's claim to fame」がカントリー・ミュージックの農場の幸福感にあふれ、3曲目「Everydays」と9曲目「Rock and Roll Woman」が途中で拍子を変える作曲の新しさ、4曲目が弦とメロトロンを使ってリヴァーブの効いた幻想的なサイケ、7曲目「Sad Memory」はフォークギター弾き語りのたまらなく美しい曲、10曲目「Broken Arrow」は編集を含めていくつかの曲がメドレーしていくヴァン・ダイク・パークスやビートルズ『Abbey Road』B面のような曲…この音楽性の広さが素晴らしいし、これだけ違う音楽をやっておきながらいい曲が揃っているところもすごいです。

 カントリーっぽいところがあるというだけでも、今の日本人が聴くにはちょっといなた過ぎる音楽かも知れませんが、でもこれだけ音楽としてよく出来たアルバムが保守性の強いフォークやカントリーに近いところから出てきたのが驚きです。僕も、いつも「カントリーやフォークロックは、保守過ぎてちょっとなあ」なんて思ってなかなか聴かないアルバムなのですが、いざ聴くといつも「こんなに良いアルバムだったっけ」と思い出すんですよね(^^)。懐かしさも込みで、いいアルバムでした!

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Comments
はじめまして 
こんばんは。
3枚のバッファローのアルバムの中でも、やっぱり本作が一番バランスいいですよね。ニール・ヤング、やっぱり個性強烈です。この当時、モンキーズの「インスタント・リプレイ」というアルバムに収録されている「You And I」という曲にニール・ヤングが参加してますが、そのギターの音といったら強烈で、一発でニールって分かるような音です。
あ、この当時のスティーヴン・スティルスの髪型がモンキーズのピーター・トークとそっくりですが、スティーヴンとピーターは一緒にバンドを組んでいた仲なんですよね。
この時代のバッファローを取り巻く人脈も面白いですね。
Re: はじめまして 
240さま、はじめまして、書き込みありがとうございます。

実はバッファロー・スプリングフィールドのアルバムはこれしか聴いたことがないのですが、このアルバムが一番バランスがいいのですか。すばらしいアルバムですものね。
スティーヴン・スティルスとモンキーズのメンバーがバンドを組んでいた事は知りませんでした。
私はカントリー・ロック方面にはあまり深入りせずにニール・ヤングに走ってしまったのですが、この時代のカントリー・ロックを聴き進めていくと、良い音楽が色々あるのでしょうね。
何とも言えない 
70年代のフォークロック付近をうろうろしていれば、必ずぶち当たるのがbuffalo springfield ですが、実はこのAgainを今聞いたのがほぼ初めてでした。
4曲目、なんですか、このプログレフォークは?
濁声がスティーヴンだということはすぐにわかるのですが、ニールの声は10曲目位しか聞こえないような。
でも、自分の中から溢れたものを音楽にしたようで、いいですね。ほんとに。
これが60年代のアルバムだとは驚きですし、これをBachBachさんが中学生の時に買ったと聞いてひっくり返りました。
Re: 何とも言えない 
AKISSH さん、書き込みありがとうございます!

僕が中学の頃、ワーナーパイオニアがディストリビューションしていたロックのアルバムがLPとCDでまとめて廉価盤で出たんです。それがなかったら僕も聴いてなかったかも。
聴く前はいつも「カントリー・ロックだからなあ」なんて思うのに、聴くといつも「すごいじゃないか」と思うのがこのアルバムです。中学生のころからその繰り返しです(^^)。60年代後半は、創造力あふれるロックの黄金時代ですね、本当に。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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