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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『阿部薫 / ラストデイト』

AbeKaoru_LastDate.jpg しいてジャンル分けすればフリージャズという事になるんでしょうが、ちょっとそういう言葉では言い表す事の出来ない音楽です。はじめてこのCDを手にしたのは、たしか「レコードコレクターズ」という雑誌で「極限の音」みたいな事が書いてあったからだと思います。で、レコード屋で新譜を買ったのですが、その時に知らない怪しげな人(恐らくディープなジャズファンかミュージシャンだったんじゃないかと思います)から、「すごいのを聴くね」と声をかけられた事を覚えています。

 最初に聴いた時の何とも言いようのない感覚が忘れられません。身を削るような音。恐らく狭いカフェかなんかでやっているライブだと思うのですが、演奏が終わった後の拍手もパラパラ程度(お客さんは恐らく3~4人ぐらいしかいないんじゃないだろうか)、演奏の途中で店の電話が鳴って「今日はライブやってるんですよ」なんていう応接の声まで入っています。そんな中を、張りつめたようなサックスの音が響き渡ります。そして…長い沈黙。ああ、これは歌いまわしの世界なんだな、と思いました。そして、それが凄い。もう、全身全霊をかけているという感じの、振り絞り出されるような音。音楽というより、情念そのものをぶつけられているような感覚でした。サックスはさすがに得手のようで見事なんですが、他にもハーモニカのソロとギターのソロが入っています。また、ハーモニカが素晴らしい。ハーモニカの物悲しい歌いまわしは、聴いていて泣けてしまいます。ギターはさすがにデタラメすぎて、ちょっとダメでしたが…しかし、こんな表現があるとは。また、ここまで演奏に何かを託すとは。

 そして、このライブの10日後に、阿部薫さんは他界なさったそうです。死ぬまでに、一度は向かい合ってみて欲しい音です。きっと、今まで感じた事のないような何かを感じられるんじゃないかと。音に自分の全てが託されたような演奏なんて、口でいうのは簡単ですが、まず聴く事など、そして演奏することなど出来ないでしょうから。



 

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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