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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『Salif Keita / Moffou』

Salif Keita_Moffou これは超おススメ、聴いたことのない方はぜひ聴いて欲しいです!2002年にマリ出身のミュージシャンのサリフ・ケイタが発表したアルバムです。これ、サリフ・ケイタのアルバムの中では、アコースティック色の強いアルバムなんだそうです。ちなみに、アルバムタイトルの日本語での読み方は『モフー』だそうです。

 まず、西洋の大衆音楽とマリの音楽のフュージョン具合が実に素晴らしいです!これをどう表現するかは難しいですが、マリ音楽のモダン化というのがいちばんしっくりくるかも。アフリカの打楽器を使い、アフリカ的な音楽の様式も持ち込み、でもサウンドは西洋化している、みたいな感じでしょうか。いや~これは本当にすばらしい、英米ポップスのチャートに入っても最新のサウンドで通ってしまいそう。

 そして、音楽の根ざしているものが、英米ポップスの「聴いて良いと思えればなんでもいい」というものと根本的に違うと感じました。音楽には音楽の役割があると思ってるんじゃないかなあ。マリにグリオという世襲制の吟遊詩人がいる事は前の記事で書きましたが、サリフ・ケイタのミュージシャン観も、マリの伝統に基づいているのではないかと感じます。このCDの最初に、サリフ・ケイタのメッセージが載っています。

「幸福は明日のためにあるものではありません。幸福は憶測の中に存在する物でもなく、今この瞬間にこの場所から始まるものなのです。暴力、エゴイズム、絶望をうち倒し…」

 こういう音楽観って、西アフリカやアフリカ色の強い中米の音楽に強く感じる音楽観です。

 マリはかつてのフランス領で、マリの社会自体が相当に西洋化の進んだ社会みたいなので、西洋文化を拒絶して土着文化だけを貫くことのほうが難しいんでしょうが、それで日本みたいに自文化を完全に捨てて西洋一辺倒になるのではなく、自国の文化と西洋文化をハイブリッドするこのセンスは素晴らしいの一言。これはいろんな人に聴いて欲しい素晴らしい音楽。歌詞が英語じゃないので、出来れば日本語訳のついている日本盤で聴くことをお薦め…と言いたい所なんですが、日本盤を買っても対訳はついてませんでした(T_T)。いい加減な仕事すんなよ、ユニバーサル…。。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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