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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ラ・スパーニャ:スペイン宮廷の音楽 アムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテット』

La Spagna_AmesterdamLockiStardustQ ポルトガルのお隣スペインの15~16世紀ごろの宮廷音楽集です。このCDはアムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテットというリコーダー・カルテットの演奏。15~16世紀のスペインは器楽と声楽が混然としていた時代で、リコーダーのような小さい音(バッサbassa)の楽器で声楽を演奏する事はよくある事だったんだそうです。

 曲の前に、リコーダーカルテットの演奏が素晴らしかった!ルネサンス期のヨーロッパの空気感がブワ~っと部屋に広がるようで、ちょっと感動してしまいました(^^)。リコーダーってこんなにいい音がする楽器だったのか、アンサンブルするとまるで木管製のオルガンかというような音で、とても美しかったです(^^)。

 曲はモテトゥスが入っていたりして、スペインとはいうもののけっこうネーデルランドやローマのアルス・アンティクワ~ルネサンス音楽に近いものを感じました。僕程度のニワカでは「これ、ローマ楽派の音楽だよ」と言われたら間違いなく信じてしまいそうです(^^;)>。実際、この時代のスペインの有名な作曲家は、ローマで仕事をしていたらしいです。

 作曲家は実にたくさんでしたが、僕が名前だけでも聴いた事がある人は、ペドロ・デ・エスコバールと、ヨハネス・オケゲムだけ。あれ?オケゲムはフランドル楽派の代表的な作曲家だからフランドル地方出身じゃないのかな?スペイン宮廷に出張してた事でもあるのかな?それ以外の作曲家は名前すら聞いたことありませんでしたが、素晴らしい曲が多かった!ルネサンス期は作曲技法が確立されたものがあるし、技法に精通していれば、自動的にある程度はいい曲になってしまうのかも。

 若いころ、BBCかどこかのテレビ局が作った天文学者ケプラーの紹介番組を観た事があります。そこではルネサンス期の街並みや衣装、音楽などが再現されていたんですが、音楽のあまりの美しさに感動したんです。でも、何気なく観ていた番組だったし、また音楽はBGMでかかっていたなので、作曲者も曲名もわからず。そんな感動をした事すら忘れていましたが、このCDを聴いていたら当時の感動がブワッとよみがえってきました。ルネサンス期にヨーロッパに生きていた人って、どんな気持ちで生涯を送ったんでしょうね。音楽だけでなく、医学を見ても絵画や天文学を見ても、きっと頭がいい人たちだったんだろうなあ。。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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