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映画『銀河鉄道999』 松本零士原作、りんたろう監督

Gingatetsudo999_movie.jpg 自分の人生でこれ以上に感動したアニメがあっただろうか(いや、ない)、1979年のアニメ映画『銀河鉄道999』です!日本アニメ映画史上空前の大ヒットとなり、日本映画にアニメ映画というジャンルを定着させてしまった恐るべき名作です。子供の時、はじめてこの映画を観た時の感動は言葉で言い尽くせないものがあります。見終わった後も何日も何日も余韻が残っていて、「感動って何だろう」とか考えるほどになってました(^^;)。

 未来の地球の話です。機械が地球を支配して、人間は虫けら同然の扱い。そんな中、鉄郎少年の母親が機械化人の狩りの獲物にされて殺されます。鉄郎は、謎の美女・メーテルに助けられ、彼女と一緒に、機械の体をただで手に入れる事が出来るというアンドロメダへの旅に出ます。

 感動のあまり、以降何十回も見たもんで、感想を書きはじめたらきりがないです。でも、特に印象に残っている事が3つあります。その3つとは…

■少年時代の恋愛映画として感動
 子供のころは男友達と遊ぶのがたまらなく楽しかった僕ですが、小学校中学年ごろから異性を意識し始めました。告白されてちょっと動揺したんですよね(^^;)>。でも同級生にはあまり興味がなく、ちょっと年上の人に憧れていました。その感触が、この映画には思いっきり入ってました。僕の世代だとメーテルを理想の女性像に挙げる人って少なくないでしょうが、僕もそういう傾向があって、翔んだカップルの杉村さんといい、中森明菜といい、大人びた女性に魅かれました。そしてあのラストですから、胸に迫るものがありました。母性でもエロスでもなく、実にプラトニックな恋愛感情だったと思っています。性愛でも甘えでもなく、永遠なるものへのあこがれ、とでも言ったらいいか…。

■命の物語として感動
 ふたつ目は、人間の人生の短さを痛感させられた事。この映画って、機械を反面教師に見立てた命の物語という明確なテーマを持って作られていると思います。オープニングのナレーションからして、人間の人生の短さを考えさせられました。冒頭でいきなり「人は生まれ、そして死ぬ」みたいな事を言われますからね。
 舞台も宇宙でスケールが大きく、旅行してる汽車の窓の外は無限の宇宙。万能で永遠と思えるメーテルのような存在ですら、宇宙の中では砂粒ほどの存在でしかありません。物語のそこかしこに、宇宙の中での自分の小ささや人生の短さを予感させるものが散りばめられていて、いやがおうにも命を考えさせられました。
Gingatetsudo999_movie_last.jpg メーテルの最後のセリフ「私はあなたの思い出の中にだけいる女、私はあなたの少年の日の心の中にいた青春の幻影」も、人生という個人に許された時間を意識させられたという意味で、同じことだと思いました。子どもの頃、「短い人生を精一杯生きるのだ」と考えさせられた最初の物語だったかも知れません。

■音楽に感動
 3つ目は、音楽の素晴らしさ。劇場版999はサントラが大傑作です。僕にはこの映画で感動してしまうシーンがいくつかあるんですが、どのシーンも音楽の存在が大きかったです。音楽が素晴らしいから感動が何倍にも増幅されちゃう。僕の感動シーンは…
 ひとつめは、一気に引き込まれるオープニングのナレーションから、宇宙が広がって、そして音楽が始まり、タイトルが出るところで盛大に盛り上がる部分。壮大で本当にジンと来ました、もう冒頭でハートを掴まれた感じ(^^)。
 ふたつ目は、鉄郎君がメーテルに告白するシーンのワルツ。小声で告白するんですが、車窓の外には大星雲。宇宙から見ればちっぽけすぎる人間の思いなんて砂粒ほどのもんだと、胸が締めつけられてしまいました。そして、短い人生の中でほんの少しの喜びのひとつが恋愛で、その幸福感の音楽家が素晴らしかったです。
 3つ目は、鉄郎がメーテルを張り飛ばすシーン。名シーンですが、ホルンから始まって、張り飛ばすシーンで弦と女性コーラスが一気に盛り上がる劇的なロマン派音楽。ここの音楽は何回聴いても胸打たれます。僕がビデオよりサントラLPを先に買ったのは、この音楽にあまりに感動したから(^^)。子ども心に、音楽家になりたいと思ったきっかけのひとつでもありました。いま聴くとちょっとマーヴィン・ゲイなんですけどね。。
 そして、ラストシーンのE♭で始まるワルツで、告白シーンのヴァリエーション。僕は今でも銀河鉄道999のラストシーンは、すべての映画のキスシーンでいちばん美しいと思っています。「カサブランカ」や「ティファニーで朝食を」を上回るほど。そんなわけで、この映画の感動的な部分にはことごとく見事な音楽がついていて、僕にとっての劇場版999の感動は音楽で何倍も増幅されたと言って過言ではないのです。作曲は青木望さん。

 大人になると卒業しちゃうもの、または卒業しないといけないものってあると思います。この映画も、さすがに大人になってから見ると子供っぽくて気恥ずかしくなる所があるし、絵の構図とか、不要なシーンとか、そこかしこに洗練しきっていない所があります。でも映画の真ん中にあるものは、大人になって卒業するような浅いものじゃない気がします。僕は手元に残してあるアニメ映画が5つあるんですが、これはその1本。他の4本よりいちばん映画として稚拙さの目立つ映画でありながら、いちばん感動するのはこの999です。観た事がない人は大人も子供も必見。観た事がある人も、見れば何度でも胸打たれるんじゃないかと。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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