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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『アフガニスタン:ヘーラートのルバーブの音楽 Afghanistan: The rubab of Herat』

Afghanistan The rubab of Herat これもスバラしかった!ジュネーヴ民族博物館のレーベルVDEが1974年に録音したアフガニスタン音楽のCDです。僕が買ったのは日本語解説つきで日本クラウンが発売したものです。あれは素晴らしいシリーズだったなあ。。

 いつぞやパキスタンの音楽を収録した『カラコルム山地の音楽』というCDの感想を書いた時に、アフガン・ルバーブという撥弦楽器を紹介しましたが、あの演奏です。独奏半分、タブラとのデュオが半分ぐらいの割合でした。どちらも感動ものの素晴らしさで、さすがはインド/パキスタンとイランという高度な音楽文化に挟まれた土地の音楽。ヘーラートという都市の音楽はペルシャに支配されていた時代が長かっただけあってイラン音楽的でもありましたが、このCDはインドのラーガのような曲も多くて、双方のいい所がミックスした雰囲気で、演奏も素晴らしければ独特の音色もぞくぞくするようなエキゾチックさでした。いやあ、ちょっとこのカッコよさは言葉では表現しきれないです。エキゾチックなリュート音楽とでもいうか、これは素晴らしいわ。。

 アフガン・ルバーブを演奏しているのはモハンマド・ラヒム・ホシュナワーズという人で、ヘーラートに住む代々の音楽一家の人なんだそうです。どの演奏も素晴らしかったんですが、個人的には恐らく即興演奏のパートと思われる部分が長い9曲目10曲目が驚異。演奏がどんどん速くなるんですが、この忘我の境地のような演奏は見事。イラン古典音楽もそうですが、ひとつの音階で即興していたのが突如としてモードを変えるんですが、これが聴いた人じゃないと分からないカッコよさ、ジャズやロックのアドリブでこんな高度なチェンジは聴いた事がないです。

 地図で見ると首都カブールやカンダハールがパキスタン寄りなのに、ヘーラートはイラン寄り。15世紀に最盛期を迎えて、ペルシア語圏の文化の中心だったんだそうです。ああ~なんとなく分かる気がする…この音楽スタイルは18世紀あたりに出来たものらしいですが、そういう事じゃなくて、昔に栄華を極めた土地特有の品の良さとか技術の高さ、古風さを感じるんですよね、絶対に田舎の音楽ではないというか。この音楽の見事さと演奏の見事さとエキゾチックな古風さ、最高でした!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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