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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『モップス / 雨』

Mops_Ame.jpg 72年発表のモップスのスタジオ録音アルバムです。これは前年のスリーピースなロックじゃなくて、メロトロンやピアノを大フィーチャーした昭和歌謡アートロック…なんだこれ(^^;)。色んな意味でモップスすごいっす。

 のちに、昭和歌謡どころか映画音楽まで手掛ける事になっていった星勝さんの作曲やアレンジの才能が爆発。モップスの代表曲として知られている「雨」はもちろん、「あざやかな時代」「夕暮れ」といった曲の素晴らしさは、ロックバンドとしてのモップスではなく、楽曲面で戦後日本の軽音楽の作曲を発展させた試みに聴こえました。GSどころか、当時のレコード会社所属の職業作曲家すら凌駕していたんじゃないでしょうか。星さんって独学だったらしいですが、それでこれは凄いなあ。

 サウンドがまた素晴らしいです。1972年の日本のチャート音楽というと、小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」とかよしだたくろう「旅の宿」、天地真理みたいな時代に、メロトロンにアートロックですよ。かといって洋楽かぶれかというとそうでもなく、河内音頭やええじゃないかのロック化みたいな、ロックと日本の音楽のシンクレディズムまで目指してたりします。狙っている事のセンスがむちゃくちゃ良いと感じました。

 僕は、日本のロックが一番カッコよかったのって60年代末から70年代初頭の黎明期だったんじゃないかと思っています。ゴールデンカップス、モップス、ブルース・クリエーション、ストロベリー・パス、乱魔堂…骨太のバンドがこれだけひしめき合っていた時代って、この時代しかなかったんじゃないでしょうか。モップス、本当にすばらしいので未体験の人はぜひ聴いて欲しいです!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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