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『武満徹 映画音楽③ 大島渚・羽仁進監督作品篇』

Takemitsu_EigaOngaku3.jpg オリジナル・サウンドトラックによる武満徹さんの映画音楽作品集、1集2集がどちらも素晴らしかったもので、あとは中古盤屋で見つけるたびに片っ端から買っていきました。5集だけは『乱』のサントラで大外ししてしまった黒澤&武満入りだったので迷ったんですけどね。。こういう買い方をすると、1枚ぐらい買えずじまいのものが出るもんですが、このシリーズはめでたくコンプリート!でもこのシリーズをぜんぶ買ったからと言って、武満さんの書いた映画音楽をぜんぶ聴けるわけじゃない所が痛い(^^;)。この第3集は、大島渚監督と羽仁進監督の作品集でした。

 大島渚監督の映画、僕はほとんど観てません。「愛のコリーダ」ですら観てないし、観た記憶があるのは「戦場のメリークリスマス」ぐらいかな?でもあれは僕にはピンとこなかったなあ。というわけで、完全に武満さんの音楽目当てで購入したCDですが…
 うおお、「愛の亡霊」がいきなりカッコいい!!こういう音楽になったのは、映画が、愛のために夫を殺して自分も破滅していく女の物語だからなんでしょうね。そして、「儀式」のサントラもすごい。これは武満さんの「悲歌」のヴァイオリンコンチェルト・アレンジ。いや~カッコいい…。ところでこの映画、桜田家の満州男の物語って…大島さんはやっぱり社会派映画の監督だったんだなあ。

 でも、すべてが武満ワールドというわけではなくて、あとはドラマの内容に合わせた劇伴的な音楽でした。「夏の妹」みたいな青春映画(?)の劇伴にはそれっぽいほのぼのとしたテレビドラマのBGM風だったりします。でもそれが時代を感じる内容で、「ああ、子どもの頃、親が見ていたテレビドラマの音楽ってこんな感じだったなあ」とほっこりしたりもするんですけどね(^^)。
 そんな中で、ちょっとした発見をした気持ちになったのは、羽仁監督の「不良少年」のクラシック・ギターを使ったBGM。クラシック・ギター曲の作曲って、ディアンスにしてもブローウェルにしても自分がギタリストである人が多いですが、武満さんってギタリストじゃないのにギター曲を結構かいてるんですよね。その作編曲のルーツを聴く思いがしました。

 武満さんの素晴らしい音楽を聴くというだけでなく、戦後から60年代後半あたりまでの日本のテレビ/映画音楽の歴史を聴いているようで、すごく楽しかったです。このCDは映画のあらすじも書いてるんですが、みんな見てみたくなってしまった。。50~60年代の日本文化って、映画も音楽も「自分たちは何者か」というのを強く意識しているようで、美学として素晴らしいものが多いと感じました。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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