
ジャズギターのメソッド本です。僕の趣味のひとつはギターの練習、これが楽しいんですよ(^^)。でも、アドリブがなかなか難しいっす。ギターのメソッド本は、クラシックでもジャズでもフラメンコでも古本で見かけるたびに何でもかんでも買ってきて弾きまくってるんですが、この本はなかなか良かったのでご紹介!
この本は3章に分かれていて、
1章が簡単な楽理の解説、2章がコード進行別のフレージング例、3章が曲の演奏でした。
1章で簡単に楽理を解説…といっても、これはおさらいみたいなもの。第1章の最後はアプローチ・ノートという考え方と、ビバップ・スケールまでの説明でした。
2章が素晴らしい!1章まではジャズ理論を学んでいればだいたい行けると思うんですが、実際にそれをギターで演奏するとなるとなかなか大変。2章は、Ⅱm7、Ⅴ7、ツーファイブ、マイナーツーファイブ、ターンアラウンド、それぞれのフレージング例が書いてありました。こういうのって、何冊やっても為になるので、あるだけやった方が良いと思います。弾いていて楽しいですしね(^^)。
3章は実際のビバップの名曲を使っての演奏練習。ただし、すべて単旋律なので、そのまま弾くだけだと、僕の場合はギターを弾いてる気がしないです。でも、バンドでギターを弾くのが前提になってる人はこれでもいいのかな。パット・マルティーノとかフレディ・グリーンみたいな人が好きな人はいいのか…。
この本、説明がとってもうまくて分かりやすかったです。それでも、この本が分からない、むずかしい、弾けないという人もそれなりにいるんじゃないかと。僕的に思ったのは、第1章はダイアトニック・スケール・コードぐらいは頭に入ってるのが大前提。第2章は、意味は分かるけど弾けないという人の場合、指板上での実音が全部頭に入ってる事、6・5・4・3・2・1弦それぞれをルートとしてメジャーコード、マイナーコード、ハーフディミニッシュ、そしてそれぞれのコードフォーム上での1~7度すべての音程の位置が頭に入ってるぐらいまでは大前提じゃないかと。あ、あと、いちおうTAB譜もついてましたが、この程度の楽譜ぐらいは読めるようになっておかないと、音楽やるにはつらいかも知れないです。楽譜を読む練習が先という事ですね。第3章は、バンドでやるならいいけど、一人でギターをやるなり本当のギター音楽を演奏したいなら単旋律では話にならないので、コードトーンと組み合わせて演奏した方が良いかも知れません。僕の場合はそうしたら、なかなか楽しかったです。
著者の堀川さんという方、僕は知らない方でしたが、教えるのがとてもうまいと思いました。著名ギタリストの書いたジャズギター入門書よりぜんぜん分かりやすくて実践的。ギタリストとしての知名度と、教えるのがうまいかどうかは別問題なんですね。いい本でした!
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