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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Booker Little and Friend』

Booker Little and Friend 1961年の夏に吹き込まれた、ブッカー・リトルが死ぬ数週間前のプレイを記録したレコードです。3管編成で、メンバーはBooker Little (tp), Julian Priester (tb), George Coleman (tsax), Don Friedman (p), Reggie Workman (b), Pete LaRoca (dr)。一線級のミュージシャンばかりじゃないか。将来を嘱望されていたんでしょうね。。

 レーベルが古き良きジャズを伝えるベツレヘム、ジャケットデザインは古臭いと言っていいほどに渋い…そんなわけで、古き良きジャズをやってるアルバムかと思いきや、モードやけっこう新しい語法も含んだジャズを展開しています。とはいえ、ニュージャズと言っていいほど尖っているかというとそうではなく、ハードバップのセッションの匂いも残しています。何となくですが、61年ごろのジャズの中でのバランス感覚がいいアルバムだと思いました。もっとカッコよく先鋭的なニュージャズ方面にも行けそうですが、そうすると従来のジャズファンから見放され、かといってもっと保守にすると時流に置いて行かれそうな中で、絶妙のバランスを取ったな、みたいな。
 演奏としては、「Lookin' Ahead」でのリトルさんのソロが僕は好き。曲では、最後の「Matilde」が、浮遊感をたたえた不思議なバラードで、何とも独特の余韻を残して好きです。でも、コンセプトが先行した部分を感じるのも確かで、モード調のものにしてもヘッド部分のアンサンブルにしても、口で説明して、あとは各自が個人練習してきて、合わせはレコーディングの時がはじめてだったんじゃないかと感じるところがありました。このメンバーでツアーかなんかに出てある程度バンドが馴染んで来たら、かなりおもしろいところまで行った音楽だったかも。

 ブッカー・リトルさん、タイムとかベツレヘムとかキャンディドとか、渋いレーベルに次々とリーダー作を残したもんですね。すごくいいプレイヤーだから、マイナーレーベルが売れる前に青田刈りをしたのかな?仮にそうだとしたら、リトルさんの早すぎる死は予想外だったでしょうが、それでもまだなの売れていない若手にリーダー作を作る機会を与えて、しかもここまでの作品を作ったんだから、小さなレーベルたちもリトルさんもいい仕事をしたんじゃないかと。それにしても「Matilde」はマジでいいなあ、ドン・フリードマン、最高だ。。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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