fc2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全曲 ムローヴァ(vn)、アンデルシェフスキー(pf)』

Brahms_ViolinSonata_Mullova.jpg クラシックって、楽器編成によって名曲が変わってきますが、ある楽器編成では大名曲と言われてる曲でも、それが一般に知られているかというと疑問。たとえばメルツの「ハンガリー幻想曲」なんか、ギター音楽を聴く人ならみんな知ってるでしょうけど、聴かない人にとっては曲どころか作曲家すら知らないかも。オルガン曲やマイナー楽器の世界もそうですよね。かくいう僕も、ピアノの参加しない編成の曲となると、「え、こんな有名曲も知らないの?」と言われてしまうほど無知(p゚ω゚*)。そしてこのCD、ヴァイオリンとピアノという編成の音楽を聴く人にとっては大名曲のブラームスのヴァイオリン・ソナタ全3曲です!!…メロディ浮かびますか?浮かびませんよねえ。

 たぶんこの中でいちばん有名なのは、ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調の第3楽章の「雨の歌」の主題。これ、元々が歌曲で、そこから持ってきてるから「雨の歌ソナタ」なんて呼ばれる事もあります。音大生時代に、チェロの同級生が「いい曲だね、誰の曲?」みたいに言ってきたので、やっぱりみんな自分の事に手いっぱいで自分が参加しない曲は聴いてる暇ないんだなあ、と思ったのでした。

 そして、久々に3曲ぶっ通しで聴いた感想は…ロマン派どっぷりの音楽で、美しかったり、清らかだったり、憂鬱だったり。これはいいなあ。でも…こういう音楽って、クラシック・ヴァイオリンという狭い世界の中だから躊躇なく「いいね」と言えるけど、その後に続いたクラシック音楽の発展や、ジャズやインド音楽みたいな異文化の音楽もひっくるめるた上だと、どうなんでしょうね。「ロマン派のクラシックって、みんなこうだよな」と言われちゃったら返す言葉がない気も…まあそりゃ仕方ないですよね、だってまだ世界の色んな音楽がヨーロッパで知られてなかった130年も前に書かれた曲なんですから(^^;)。

 ヴァイオリンのヴィクトリア・ムローヴァさんの演奏。ムローヴァさんはジャケット右のお姉ちゃんなんですが、かなり有名なヴァイオリニストで、このCDでは秘めた情熱が沸々としたような演奏。サラッと終わらせず、ギリギリと迫ってくる感じがカッコ良かった(^^)。ブラームスのヴァイオリンソナタってプレイヤーによって聴こえ方が変わって感じますが、このブラームスは官能的になりすぎずに凛々しい感じで、けっこう好きです(^^)。

関連記事
スポンサーサイト




Comments

09 2023 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

月別アーカイブ
検索フォーム
これまでの訪問者数
最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS