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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ムローヴァ(vn)、アバド指揮ベルリンフィル』

Brahms_ViolinConcert_Mullova_Abbado_BerlinPhil.jpg ヴァイオリンのムローヴァさんが演奏したブラームス、僕はヴァイオリン・ソナタのほかにコンチェルトも聴いたことがあります。ヴァイオリン協奏曲二長調はブラームスの大名曲(僕基準ですけど^^;)!東京公演のライブ録音ですが、お客さんのマナーが素晴らしくて咳ひとつ聞こえません。また、ライブ録音とは思えないほどいい音、日本録音は技術がすごいなあ。フランスやイタリアの録音なん(以下自粛)。たしかこの演奏の録音ドイツでも日本でも大賞を受賞していたはず。

 交響曲1番みたいな重々しく劇的な曲ではなく、2番みたいにおだやかで美しい曲想です。素晴らしい曲で素晴らしい演奏、特に見事な1楽章から、第2楽章の平和で美しいアダージョに入った瞬間のあの落差がたまらないです。第1楽章の最後の終わり方と第3楽章は、いかにも19世紀の貴族音楽っぽくて古くさいですが(でも19世紀に書かれたんだからそこは仕方ない^^;)、他は現代でもまったく通用する…というか、管弦をつかった映画音楽だといまだにこのへんを追いかけているものが多くて、そういうのに比べると今だってブラームスの方が上なんじゃないかと思うほど。以降に続く後期ロマン派のマーラーワーグナーより、僕はブラームスが好きだなあ。ブラームスの方が無駄がないんですよね。マーラーやワーグナーは音楽の中に余談が多いと感じるんですが、ブラームスは「もうこれ以外にありえないだろう」みたいな。これ以上長くても短くても、オーケストレーションを分厚くしても薄くしてもダメ。針の穴を通す完璧さを感じます。
 そして、ヴァイオリンのムローヴァさん。うまいとか、そういうレベルはとっくに超えてます。強い個性を感じるでも馬鹿テクを見せつけるでもないプレイヤーと感じるし、またコンチェルトでのソリストというのは個人技があってなんぼとも思うんですが、それなのに素晴らしいと感じるのが不思議。

 これぞロマン主義音楽の神髄、僕はブラームスの作品では、交響曲1番とピアノ協奏曲2番、そしてこのヴァイオリン協奏曲が特に好き。この曲、他にも名演・名録音がひしめいていますが、もし未体験ならどれでもいいのでぜひ聴いてみて欲しいです。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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