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『Antonio Carlos Jobim / WAVE』

Antonio Carlos Jobim wave 60年代末、ボサノヴァの代名詞アントニオ・カルロス・ジョビンは合衆国のA&M(CTI)からイージーリスニング的な内容のアルバムを何作か発表しました。68年発表の本作はその代表作。同時に、ジョビンのインスト系ボッサの最高傑作の呼び名も高い一枚です!

 ギターとピアノを擁するバンドに管弦が重なる編成。このストリングスの音がイージーリスニングなレーベルカラーのA&M的で、まるでシンセサイザーのような独特な音。僕にとってはこのストリングスの使い方と音色がこのアルバムのイメージの半分です(^^)。このアルバムの音楽って、日本のラジオ番組のオープニングで使われていた事があったと思うんですが、意識はしていませんでしたが僕のボサノヴァ初体験はたぶんそれ。つまり、このアルバムのフワーッとした心地よいサウンドが僕にとってのボッサの最初のイメージだったのです。
 ボサノヴァって、「南国の心地よいポピュラー音楽」というイメージが強いと思うんですが、もしバーデン・パウエルのインストみたいな方に驀進していたらそうはならなかったと思うんですよね。ジョアン・ジルベルトが軸に発展したとしても、それはそれで内省的なフォークになっていった気もします。それがイージーリスニング方面に走っていったのって、ゲッツ/ジルベルトとこのアルバムが大きかった気がします。つまり、合衆国の大資本の入ったレコード会社が関わって音楽の深さより大衆性が優先する流れが出来た、みたいな。ところがそれで悪いかというと、これはこれでとんでもなく気持ちいいんだから、それも良かったんだと思います。硬派な方面はジスモンチとかブラジルのクラシックがきちんとやってくれて、決して硬派系の南米音楽の脈絡が絶たれたわけではないですもんね。

 こういうポピュラー音楽に独特な管弦アレンジを加えた音楽って、60年代~70年代前半の匂いがします。ジョビンもそうですが、バート・バカラックとか、フランスの映画音楽あたりも近いことをやってました。これは僕的には真剣に聴く音楽じゃなくて、BGMとしてずっと流しておきたい1枚。ジョビンの代表作のひとつと思います。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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