『The Moving Sidewalks / Flash』

　ZZトップのビリー・ギボンスが参加、前座を務めたところジミヘンから「アメリカの若手最高のギタリスト」と褒められたという伝説のバンド・ムーヴィング・サイドウォークスです！これは68年発表で、アルバムはこれしかないのかな？このアルバム、昔は実に手に入れにくくて、結局僕は手に入れる事が出来なかったんですが、超がつくほどのレコード・コレクターだった友人がゲット！友人宅で聴かせてもらったのでした。あいつ、元気にしてるかなあ。

　あのハードで馬鹿テクな初期ZZトップとはかなり雰囲気が違って、電子オルガン入りのブルース・ロック系サイケ、みたいな感じでした。キャンド・ヒートやブルー・チアーやテン・イヤーズ・アフターのサイケ系アルバムや、ビッグ・ブラザー＆ホールディング・カンパニーのデビュー作あたりを想像していただければ、かなり近いんじゃないかと。ライブだと凄かったのかも知れませんが、ビリー・ギボンスのギターもZZトップのセカンド・アルバムみたいに弾きまくっているわけではなく、まあ普通(^^)。

　というわけで、これが伝説なのは、凄い演奏や音楽で伝説なんじゃなくて、あのZZトップのビリー・ギボンズがいたバンドなのにレコードが手に入れにくくて誰も聴いた事がなかったからじゃないかと(^^;)。ブルース系サイケが好きならそっち系の王道なので楽しめると思いましたが、ZZトップの音楽やジミヘンがのけぞったというすごいギタープレイを期待してしまうと肩透かしを食らうこと必至(^^;)>。。あ、そうそう、ジミヘンの「Fire」にそっくりな曲が入ってましたが、当時のアメリカのロック・ギタリストはみんなジミヘン聴いてたんでしょうね。