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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『中世イギリスの歌 English songs of the middle ages:セクエンツィア Sequentia』

English songs of the middle ages_Sequentia もうひとつ、中世イギリスの音楽を扱ったCDを。勘違いしそうなアルバムタイトルですが、タイトルに書いてある「セクエンツィア」は、中世の典礼音楽のセクエンツァではなくてグループ名です(^^;)。4人編成で、うち3人が歌を歌い、2人がハープ/シンフォニアとフィーデルを演奏していました。

 11~14世紀あたりのイギリスの歌が入っていて、うち2曲はインスト。1曲を除いて作者不詳の音楽ですが、基本的に何らかの写本に残されていたものだそうです。写本に残されていたといっても、「イエス・キリストの優しき母は」みたいな明らかな宗教歌だけでなく、「鳥たちは森に」のような世俗曲も入ってました。一声の歌が多く、多声でも平行オルガヌムやコンドゥクトゥスのようにリズムが一緒で、プリミティブなものが多かったです。この素朴な歌はフランスのトルバドゥール(13世紀に最盛期を迎える南フランス発祥の吟遊詩人のこと)からもたらされたようで、フランスのアンジュ伯アンリ・プランタジュネがイギリスに来てヘンリー2世として即位する時、何人かのトルバドゥールが一緒にイギリスに渡ったそうです。無伴奏独唱の歌も入っていますが、これがのちのチャイルド・バラッドにつながるのかな…な~んて考えていたら、なんだか楽しくなってきました(^^)。

 ルネサンス音楽という革命的な音楽が生まれるきっかけになったダンスタブルが登場するのは、この音楽の後。中世~バロックあたりまでのイギリスの歌って、肌寒い森の中にある凍った湖のような透明感のあるものが多くて、神秘的だなあ、な~んて思って聴いてました(^^)。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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