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『M.S.Subbulakshmi / Meera Bhajans』

M S Subbulakshmi_Meera Bhajans 1965年発表、南インドの女性歌手M.S.スブラクシュミによる、ミーラー・バジャン集です。僕が持っているのは中村とうようさんが編集した、このアルバムにインド古典音楽1曲を加えた『至福のインド音楽 M.S.スブラクシュミ』というCDです。
 インドと言えばシタールとタブラのインスト音楽という印象ですが、実際には7割ぐらいが声楽なんだそうです。M.S.スブラクシュミさんは南インドの代表的な歌手で、フランスのシャンソンでいえばエディット・ピアフ、演歌でいえば美空ひばりぐらいの位置にいる人みたい。そして、ミーラー・バジャンは、16世紀に活躍したミーラー・バーイーという北インドのお姫様が作った神への讃歌の事で、つまりバッハよりも古い古典音楽という事ですね。

 ミーラー・バジャンは北インドの音楽ですが、スブラクシュミさんが南インドのミュージシャンという事で、楽器編成などが南インド風なんだそうです。僕の耳に聴こえる伴奏楽器はハルモニウムとタブラとタンブーラなんですが、クレジットを見るとヴァイオリンとムリダンガム(タブラを横にして叩くような恰好をした楽器)という事でした。

 音楽は東南アジア的というか、熱い地域の穏やかな音楽、みたいな。でも文化の流れから言うと東南アジアの方がインド音楽に似ているというべきなのかも。インドの古典芸術音楽のような劇的構成はなくて、まったりと小曲を演奏している感じ。西洋でいう長調系の音楽が多いと感じましたが、7曲目「Pyare darshan」の中間部が短調系に一時転調したりもしていたので、細かく見れば実はいろんなラーガを使っているのかも。
 詞は、クリシュナ神をたたえるものがほとんどで、少しだけ愛の歌が入っていました。でも愛の歌で歌われている「あなた」というのも、もしかして恋人ではなく神の事なのかな?

 歌は、いかにもインド的な歌唱…と言っても、どこでそう感じるのかうまく説明できないんですが、あのヌルッとした語感と中域の膨らんだ発声と言えばいいのかな?驚いたのはボーナストラックに入っていた南インドの古典音楽での歌唱で、ものすごいヴィブラート!ヴィブラートの技巧を聴かせるために用意しただろうパートまで用意してあって驚きました。たとえば、正確に16分音符分で長三度を往復するヴィブラートとか使うんですよ!だからヴィブラート自体が旋律として成立している、みたいな。こういうヴィブラートの技巧ではイラン音楽で聴いたことがありましたが、よく考えたらお隣さんですもんね。という事は、南アジアの歌のレッスンは音程ヴィブラートの技術を身につけるのが必須課題になってくるのかな?

 日本に入ってくる海外の音楽情報は資本主義の都合で欧米経由である事がほとんどだから、人口も多ければ歴史も深く、文化面でも世界の中心のひとつという南アジアの歌姫もろくに知らなかった(^^;)>。どういうわけか、僕は日本の美空ひばりにはそれほど心を動かされないのに(「悲しい酒」だけは別)、海外の有名な歌姫はことごとく「なるほど、これはいいな」と思わされるんですよね。好き嫌い以前に、音楽が好きなら一度は聴いておくべき超ビッグネームではないかと。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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