『Giuseppi Logan / The Giuseppi Logan Quartet』

GiuseppiLoganQ.jpg 「ジュゼッッピ・ローガン」と発音します。テナーサックスやアルトサックスを演奏する、フリージャズ系のプレイヤーです。アンダーグラウンドという意味で伝説化されている節すらある人で、このアルバムが最も有名な1枚なんじゃないかと。

 僕の場合は、ジョン・コルトレーンとかオーネット・コールマンという王道のフリージャズを聴き始めてしばらくしてから、このレコードに出会いました。最初は、ジャケットのインパクトにやられました。カッコ良すぎるだろ、これ…。そして、ターンテーブルに乗せてレコードを聴き始めて…唖然。なんという世界観、それまで500や600ではきかないぐらいの量のレコードを聴いてきたつもりだったんですが、いかに自分の音楽観というものが狭量なものであったのかを思い知らされました。
 まず、一曲目。いきなり、コブラの出てきそうなダブルリード系の音がする楽器での演奏(クレジットによれば、パキスタンのオーボエだそうで)!また、他の演奏者も、ほとんどジャズの匂いを残さない演奏。これはカッコいいわ。。2曲目もやはり民族音楽的なんですが、今度は同じフレーズを呪術的に繰り返し、かなりドロドロした世界。曲タイトルは…"dance of satan"か、なるほど…。A面はこんな具合で、ものすごくデーモニッシュな原始宗教のような世界観がグッチャグチャに繰り広げられていきます。そして、ここの演奏自体はフリージャズというだけあってめっちゃくちゃフリーなんですが、しかし楽曲構成はけっこうバッチリ作ってあります。そういう意味で言うと、「異様に呪術的なアーチー・シェップ」みたいな感じ。楽器奏者としてうまいかどうかというと、何とも判断がつかないんですが、こういう音楽を表現してぶつけてくるという所が、生き方としてのリアル・ミュージシャンというか、とてつもなく強いものを感じます。音楽の根源にある初期衝動の強烈さみたいなものを感じさせる、素晴らしい音楽でした。
 B面は、1曲目が純粋なフリージャズ!という感じで、これはさすがに得意技という感じで素晴らしい!問題は、フリーって、ある程度以上になると全部同じになってきちゃうというか…だから1曲だけにしたんでしょうね。B面2曲目は…なんとモードか?!これが下手くそなんですが、オープンになってからはさすがにカッコいいです。でも、慣れないことはすべきでなかったような気も(^^;)。

 そうそう、このアルバムはメンバーもすごくって、パーカッションがミルフォード・グレイヴス(彼がジャズ臭さから逃れる事の出来た最大の要因だと思います)、ピアノがフリーの超名手ドン・ピューレン、ベースが…何と、エディ・ゴメス!いやあ、この3人でやっても、絶対にこんな音楽人はならなかったでしょう。やっぱりこの音楽は、ジュゼッピ・ローガンの色なんだなあ。。このヤバさ、未体験の人はぜひ!


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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