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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Wes Montgomery / Full House』

Wes Montgomery Full House 1962年のライブ録音、ジャズ・ギタリストのウェス・モンゴメリーの代表作と言われているライブ・アルバムです。名盤ガイドによく出ていたレコードで、カッコいいジャケットデザインにも惹かれて、中古レコード屋で見つけた時に買いました。高校か大学ぐらいだったかな?ワンホーンにピアノが入ったクインテットで、サックスはジョニー・グリフィン、ピアノはウィントン・ケリーでした。

 プレイは手堅いというか、破綻はないけど突き抜けるところもない、みたいな。それでも色々と聴きどころがありました。まず、ジョニー・グリフィンのサックスが良かったです!ジョニー・グリフィンってリーダー作も良かったし、モンクのバンドに参加した時も素晴らしかったです。60年代のニューヨークではロリンズとコルトレーンに次ぐ人気選手だったんだろうなあ。ソロ回しをするセッションなのであんまり吹いてないし、基本的にリラックスしたセッションなのでブイブイ吹きまくるわけじゃないんですが、いざ吹くとさすがにパシッと決めて持ってっちゃう、みたいな。

 ウェスのギターは、単純に親指弾きのギターでどういうフレージングをするのかに自然と耳が行きましたが、何度聴いてもリズムがものすごくいいからか、すごく歌うギターと感じました。ギタリストのソロってなんか止まって聴こえちゃうものが少なくないですが、これはカッコいい。。特にグッと来たところが2つありまして、ひとつは「SOS」の高速の16分音符のテーマ。これを弾けるだけでもジャズギター3級ぐらいは貰えそう(^^)。もうひとつはCDのボーナストラックで入っていた「Born to be blue」のアドリブ。ほぼ単旋律なんですが、これは実に端正で流れるようなソロ。ツーファイブの時のムーブはジャズギターを弾きたい人だったらそのままコピーして使えそうでした。2小節単位で同じ音型を下降させるのがウェスの手のひとつなんですよね。これって「ルートをずらして弾く」という考え方が出来るギターならではの発想ではないかと。
 そうそう、ギター独奏曲も入っていましたが、1・3拍という強拍でダウンストロークしながらトップノートをメロディとするスタイルでした。つまり、ギターソロでも右手は親指一本なんでしょうね(^^;)。

 ただ、曲は普通の歌謡形式をグルグルとソロ回ししていくスタイルで、せっかくギターとピアノの両方がいるというのにアンサンブルを決めてあるわけでもないので、音楽じたいはザ・ポピュラー音楽であんまり面白くなかったです(^^;)。ラテン調の曲がそれなりに入ってるんですが、これはリバーサイドに残したウェス・モンゴメリーのアルバム全般に言える事で、何か理由があるのかも。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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