
ひとつ前の記事で書いた、ジュゼッピ・ローガンの1stアルバムがあまりに衝撃すぎて、すぐに買いに走ったローガンの2ndアルバムです。この2枚はESPというレーベルからリリースされているのですが、僕にとってESPというレーベルのカラーって、ジュゼッピ・ローガンのアルバムに集約されているような気がします。
メンバーは1stと大体同じで、ドン・ピューレン(p)、ミルフォード・グレイヴス(perc)、エディ・ゴメス(b)。で、1stと違うのは、A面だけベーシストがレジー・ジョンソンに入れかわってます。しかし、もっと違うのは…ローガンが、サックスだけでなく、バスクラやフルートも吹いているところ。これがまた独特の世界観を醸し出していて、やば~い感じでカッコいい。。
その最たる例が、アルバム冒頭にいきなり来ます!フルートのものすごい斬り込み、パーカッションのヤバすぎるサウンド…なんだこの危険な感じのサウンドは?!そして、楽器をサックスに持ち替えた2曲目の疾走系フリージャズのスピード感がまたすごい(これ、サックスとバスクラを2本同時に咥えて吹いているんじゃないかなあ)!!ピアノのドン・ピューレンも暴走しまくり、ドラムの疾走感(長いドラム・ソロもあるんですが、これがまた凄すぎる。エルヴィン・ジョーンズみたいなコンビネーションの塊とは方向性が全然違くって、手足がバラバラに乱れ打ちしていく感じなんですが、どうやったらこんなドラミングが出来るんだ?すげえ…)も強烈!!いやあ、これはカッコよすぎるだろう…。
B面冒頭は、ドン・ピューレンのピアノソロ。これがまた素晴らしい。ものすごく強いんですが、しかし(たぶん和声によるものと、時折挟み込む高音の乱れ打ちが図らずもテンションの効果を伴っているからなんでしょうが)、場所場所ですごい浮遊感を出していて、浮遊するバップという感じ。僕はドン・ピューレンというピアニストが大好きなんですが、このソロは中でも相当好きな部類に入ると思います。で、そこからいきなりバンド・アンサンブルに切り込む瞬間が鳥肌モノ。いやあ、1stはどこか素人くさいところがあったんですが、この2ndは文句の付けどころがない大傑作。
このセカンド・アルバムは、1stよりもあまり聴かれてないと思うのですが、これを聴かずしてジュゼッピ・ローガンを通り過ぎるのは勿体なさすぎますよ!
いやあ、フリージャズってやっぱりカッコいいわ。自分ではとても出来なかったけど(実は何度も挑戦した事があるんですが、単なるデタラメにしかならなかった^^;)、いつかまた挑戦してみたいなあ。。もう、フリージャズの良いところが全部詰まっているような大傑作アルバム、大おススメです!!
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