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書籍『新版 ウイルスと人間』 山内一也

Shinban Virus to ningen_YamauchiKazuya コロナ怖すぎますが、僕はコロナ禍が始まった時、これはワクチン完成までの勝負、完成してしまえばそれでおしまいと思ってました。ところがコロナウイルスはワクチンが効かないタイプへの変異が速くておいつかない…マジか。
 また、予防接種しようにも、ファイザー社とモデルナ社のワクチンは治験が終わってないうえ(ファイザーは2021年8月にいちおう合衆国で正式認可)、mRNAワクチンというまだ人に投与された事がないワクチン…いやいや、これを接種するのは賭けだよな、コロナの重症化は避けられたけど臓器不全に陥るとか普通にありそうじゃん。
 で、打って死んでも打たずに死んでも「あいつが言ってたことを信じたのに!」と騒いだところであとの祭り、これは自分で正しく判断するしかないです。でもどうすれば正しく判断できるか…なにはともあれ、ウイルスとワクチンに対する正しい知見を得ない事には始まらないですね。という事で、まずはウイルスについて正しく、そして分かりやすく書いてありそうな本を探しました。この本の著者の山内一也は国立予防衛生研究所室長にして東大医科学研究所教授…問題なさそう。出版社も宝〇社とかじゃなくて岩波なので信用できそう、というわけでこの本にしました!

 この本はもともと2000年ごろに初版が書かれ、そこにCOVID-19を含めた以降の情報を加えて2020年9月に新版として出されたそうな。内容は、ウイルスの歴史、ウイルスのシステム、ウイルスと生体の関係、ウイルスへの対抗手段、現代におけるエマージングウイルスについて、こういうものが章分けされて書かれていました。
 医学や免疫学の知識がない人でも読めるよう配慮したのか、理系の話となると猿のようにアタマの悪い僕にも分かりやすく書かれてました。マジで読みやすい(^^)。ただ、分かりやすくするためか説明が本当に簡素で、例えば「ウイルス増殖を阻止する物質は同時にヒトの細胞にも悪影響を与える」とか書いてあったりしますが(p.72)、その悪影響という部分こそ知りたい所なんだけど、みたいな所もなきにしもあらずでした。
 書かれている内容。僕はコロナ禍になってからネットでけっこうな情報を漁っていたもので、意外と知っている情報が多かったです。たとえば、ウイルスはたいがい他の動物からもらってくるものとか、ウイルスは感染すると感染先の細胞の遺伝情報を書き換えるとか。でも、かき集めたバラバラな情報が一本につながったのはすごく良かったです!

 僕にとっては、私見を入れずに事実を淡々と説明してくれているように見えて好感触、しかも専門の知識がなくてもサクサク読め、わかりやすいウイルスの基礎知識本で、素晴らしかったです!やっぱり、自分で判断するにせよ、まずは正しい知識がないとどうにもなりませんものね(^^)。



(備忘録)
なんといってもすぐに忘れちゃう僕なので、参考になったところを備忘録として残しておこうかと。

■1章(主にウイルスと人の歴史について)
生物は真正細菌、アーキア(古細菌)、真核生物の3つに分類される
細菌の祖先は約40億年前、真核生物は約20億年前に誕生
・ウイルス誕生は3説ある。
 ①最近のような大型微生物が退化したもの
 ②ウイルスの方が細胞よりも先に生まれたというも
 ③細胞の遺伝子が外に飛び出してたんぱく質の殻を獲得したもの。
 筆者の見解は、ウイルスの起源はどれかひとつではなく、いくつもの期限があるのではないかというもの。
ヒトは地球上にもっとも遅く誕生した哺乳類で、ネズミの誕生は6000万年前に対しヒトは20万年前
・したがって人類誕生以前に、ウイルスは他の哺乳類に寄生していたと考えるのが普通。
感染して回復した人は免疫が出来るため、もはやウイルスは感染できない。つまりウイルスがヒトの間で存続するためには多数の人の集団があって免疫のない人が常に存在しないといけない。狩猟採集生活時代の人類はせいぜい100人程度の集団であったため、ウイルスが存続する事は起こりえなかったはず。
・というわけで、ヒトのウイルスの多くは、都市化の中で、野生動物または家畜を介して感染したものと考えられる
・人から人へと感染したウイルスの例:ヘルペス
・近現代で動物から人へと感染したウイルスの例:エイズ(HIV1型はチンパンジーから、HIV2型は猿から)。

■3章(主にウイルスのシステムについて)
ウイルスの種類のもっとも簡単な分類方法は、DNAとRNAのどちらをもっているか
・ウイルスの物質構造(*これはこの本には書いていなくて、自分で調べた!):
 ウイルスはタンパク質で出来た膜と、その中にDNAまたはRNAで出来ている
・細菌とウイルスは違う。
 細菌は細胞膜に包まれた単細胞で、遺伝情報としてのDNAと代謝機構が備わっている
 ウイルスは遺伝情報としてのDNAまたはRNAがあるが、代謝機構を持っていない
 (つまり寄生している細胞の外ではウイルスは増殖できない)。
・ウイルスの増殖プロセス:ウイルスは寄生先の細胞の通常の仕事を中止させ、自分の増殖に必要な素材を提供させ、細胞のエネルギーを利用して自分のコピーを作成させる。
・ウイルスは細胞の中に入ってタンパク質の殻を脱ぎ捨てて、DNAまたはRNAを複製、その情報に従ってウイルスたんぱく質が合成され、最後にDNAまたはRNAとウイルスたんぱく質が組み立てられて感染性のウイルス粒子が細胞の外に放出される。
・この一連の過程のスピードはウイルスによって異なる。

■4章(ウイルスと生体がどのように戦うか)
・ウイルスに感染した細胞は、細胞の代謝をウイルスの都合の良いように利用され、正常な機能が損なわれる。さらにウイルスは周辺の細胞に感染を広げるので、生体の組織全体が壊されていく。
・ウイルスが直接に細胞を破壊するのではなく、免疫反応が狂って細胞組織を破壊する例も多い。
・人間の体の方はウイルスに対する免疫機構を色々と持っていて、ウイルスに対抗する。
ウイルスは本来、宿主の動物にはほとんど病気を起こさないのが普通で、これがウイルスの生存戦略。しかし別の動物種に感染すると重症感染になる事がある

■5章(ウイルスへの対抗手段)
キラーT細胞やB細胞は排除したウイルスを記憶していて、ふたたび同じウイルスが侵入してくると今度はただちに反応してウイルスを排除する。この免疫は獲得性免疫と呼ばれる
・ワクチンとウイルス感染との戦いは、達成度合いによって制圧/排除/根絶の3段階に分けられている。制圧は、ウイルス感染の被害を無害なレベルまで減少させることが出来たレベル(現状のコロナワクチンなど?)。排除は、発生は阻止できたが再度感染の恐れがあるレベル(麻疹など)。根絶は、ワクチン接種をやめても感染が起こらない状態(ここまで行けたのは天然痘と牛疫のワクチンだけ)。
・細菌感染の多くは抗生物質により治療可能。しかしウイルス感染は動物細胞に依存して増殖するため、抗生物質のような選択毒性の高い薬の開発が難しい。

■7章(エマージングウイルスの時代)
・SARSの発生で、そのウイルスを保持していた蝙蝠が注目された。蝙蝠は5000万年以上前に地球上に出現していて、種としては哺乳類5400種のうち1200種を占め、げっ歯類2200種に次ぐ2番目の種の多さ。また自力飛翔能力を持つ唯一の哺乳類。

■8章(人間とウイルスの関係を考える)
・ウイルスの生存戦略は平和共存。野生動物の社会では、新たに入り込んだウイルスはいずれ動物とともに進化して共存するようになる

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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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