『The Byron Allen Trio』

ByronAllen.jpg ジュゼッピ・ローガンのファーストと同じように、ESPレーベルから出て、フリージャズ系で、しかもこのヤバそうな怪しげなジャケット…というだけで即買いしてしまったアルバムです(^^)。しかし、その判断は間違っていなかった。いやあ、これはカッコ良いぞ。。

 名前は「バイロン・アレン」と読むみたいで、アルトサックス奏者です。で、このアルバムは、ウッドベースとドラムとのトリオ。で、ですね、直前の記事でとりあげたジュゼッピ・ローガンと比べると…ジャズプレイ的な意味で、うまいです。比較するのも失礼というぐらいにうまい。まあ、それが音楽の良し悪しに直結するわけじゃない所が音楽の面白いところですが…。で、共演のドラマーもベースも、名前を全然知らない人たちなんですが、これもけっこううまい。手数は少ないんですが、グループとしてものすごくよくまとまっているというか…。そんなわけで、フリージャズというよりも、ジャズの延長線上にある、ジャズをもう少し進化させようとした音楽、という感じがより的確な表現なんじゃないかと。

 まず、サックスのプレイの根底にあるのは、調重力(スケールと言い替えてもそんなに外れていないんじゃないかなあ)の意識。これを、どれぐらい拡張していけるかという意識は間違いなくあるんじゃないかと思います。歌い回しとしてはロリンズっぽくもあるんですが、アルトなのでやっぱりチャーリー・パーカーが最初に浮かんじゃうんですが、そういうものを本気で勉強して、そして練習しまくった人なんじゃないかなあ。で、ピアノレスのトリオだから、このチャレンジが想像以上に自由自在で、かなりカッコいいです。で、リズムセクションも、いきなりリズムチェンジしたり、全員でいきなりツービートに合わせたりと、シンクロ率が凄いです。ただ、このピアノレスというのと、録音の良さというのがもろ刃の剣で、サウンド的には薄くなっているので、プレイを追わずに漠然と音だけを聴いてしまうと、少し薄く感じてしまうかも。

 というわけで、フリージャズというより、ニュージャズの好作といった感じのアルバムです。いやあ、こういうマジで音楽に取り組んでいる人の音楽って、すごく惹かれてしまいます。なんで今の日本のメインストリーム・ジャズって、売れるとか評価されるとかいう事ばっかりに拘って、音楽そのものの追及に拘らないんだろうか。こういう硬派な作品の爪の垢でも煎じて飲んでほしいわ。。とにかく、真摯で渋く、そしてカッコいい好作です!!


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ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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