fc2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『Paul Bley / Introducing Paul Bley』

Paul Bley_Introducing Paul Bley ジャズ系ピアニストのポール・ブレイは、僕にとってはなかなか捉え難い存在でした。ジャズを演奏する時の自分の意識を変えられてしまったほどの和声感覚を見せつけられたことがあって、そのへんは超がつくフェイヴァリット・ピアニスト。ところがそういう音楽をやっていた時期は意外と短くて、バップをやったり、モンクの延長みたいなゴリゴリしたフリー・ジャズをやってみたり、クラシック音大生が指を転がしているだけのような即興演奏をしたり、かと思えば歌伴でとてつもなく美しいジャズ・ピアノを奏でたり…レコードを買うたびに違う音楽を聴かされるもので、ある程度の量のアルバムを聴くまでは本当につかみどころがありませんでした。
 というわけで、久々にポール・ブレイのアルバムを何枚かまとめて聴いてみよう、そうしよう。まずは、1953年にチャールズ・ミンガスのレーベルDEBUTからリリースされた初リーダー作『Introducing Paul Bley』です!オリジナル盤は10インチ盤で、チャールズ・ミンガスとアート・ブレイキーという超大物をバックに従えたピアノ・トリオ編成です。

 内容は、60年代以降のポール・ブレイからは想像がつかないほど典型的なバップ系ジャズでした。オリジナル曲も半分ありますが、どれもバップ系みたいな。オリジナル以外では「Like Someone in Love」とか、ホレス・シルヴァーやガーシュウィン曲をやってるので、いかにも50年代前半のジャズと感じました。アドリブ・パートもそこまで冴えたものとは思えず、どちらかというと無個性に感じました。でも流麗なジャズ・ピアノというのではなく、バップ的なゴツゴツ感があったのはけっこう好みかも。指がもつれたり、ビートがアフター気味になる時が間々あるんですが、それがモンクそっくりなもんで、もしかしてわざとやってるのかと疑ってしまうほど(^^)。

 なるほどビ・バップの衝撃の直後となる50年代前半にデビューしたジャズ・ミュージシャンって、その後どういう道を進むにせよ、まずはビバップに入れ込んだスタートをする印象があります。のちにバップ系というメインストリームに留まらずに音楽を発展させていった人もいっぱいいましたが、ジャズ・ミュージシャンとして生きるには音楽的にも職業的にもまずはここだったんだろうな、みたいに感じました。

関連記事
スポンサーサイト




Comments

12 2023 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

月別アーカイブ
検索フォーム
これまでの訪問者数
最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS