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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Paul Bley Quintet / The Fabulous Paul Bley Quintet』

Paul Bley_Fabulous Paul Bley Quintet 1958年録音、フリー・ジャズ寄りのミュージシャンに重用されていた頃のポール・ブレイのアルバムです。拍手も聴こえるので、ライブ録音じゃないかと。
 ポール・ブレイ・クインテットとなってるけど、このアルバム、アルバムジャケットに大きく映し出されてるのはペットのドン・チェリーだし、ベースはチャーリー・ヘイデン、ドラムはビリー・ヒギンス。というわけで、オーネット・コールマンやドン・チェリーのグループのセッションだったんじゃないかと思ったりして。曲も半分はオーネット・コールマンの曲でしたしね。

 実際の音楽や演奏もオーネット・コールマンやドン・チェリーのグループのそれに聴こえました。テーマ部分で2管がトゥッティになるところとか、『The shape of jazz to come』そっくりでした。こういう音楽に、セロニアス・モンクセシル・テイラーあたりのバップ感からカーラ・ブレイの曲やモードやフォールビルドなアプローチに進んだポール・ブレイの色は感じませんでした。勝手な推測をすると、オーネットのグループのメンバーが、「ポール・ブレイっていう白人のピアニストがけっこう頭よさそうだから、彼を入れたら俺たちの野蛮な音楽を理論的にまとめてくれるんじゃね?」みたいに誘って試したセッションだったのかも。オーネットのグループの音楽って、基本的にピアノレスで線の音楽でしたしね。でもポール・ブレイは想像以上にバップ色の強いピアノを弾いてしまった、みたいな。

 発表は1971年ですが録音は1958年。というわけで、ポール・ブレイがブレイクした後に、その人気にあやかって勝手にポール・ブレイ名義にしてリリースされた発掘音源的なアルバムだったのかも。音楽もそうですが、ピアノの演奏も遠くてむっちゃくちゃ聴きにくかったので(本当に音が遠くて、最初の方なんてピアノがいるのか疑ったほど)、ポール・ブレイ目当てで買うと肩透かしを食うかも。でも50年代のドン・チェリーの音楽と思って聴けば、けっこう楽しい…のかな?

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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