
僕が子供の頃はインターネットなんてない時代。レンタルビデオだって子供だからアダルトなものは借りられず、エロい物を見たいならヌードの写った雑誌グラビアを眺めるか、テレビのロードショー番組でたまにやるエッチな映画を待つかでした(^^;)。この映画は、そういうテレビ放送で見た映画の一本で、81年制作。70年代から80年代前半って『エマニエル夫人』とか『青い体験』とか、こういうAV代わりみたいな映画がそれなりに作られてましたが、これもそいう作品の中のひとつでした。主演は
映画『エマニエル夫人』で主演したシルヴィア・クリステルでした。
運転手やメイドがいるお屋敷に住んでいる片親の少年フィリー。そこに新しいメイドのマロウが現れる。女性に興味を持つ年頃になったフィリーは、ついついマロウの部屋をのぞき見してしまう。そのうちに性の手ほどきを受けるが、恥ずかしくて逃げだしてしまう始末。一方、運転手はこの家の財産を狙っており、メイドと少年の関係を利用し、家の主人がいない間に少年を罠にかけ… エロだけどコメディタッチなので、暗くなくて爽快感がありました。このへんがフランス映画『エマニエル夫人』とアメリカ映画『プライベート・レッスン』の差かな?執事がお金をだまし取るスティングとか、それを逃れるオチとか、エロだけじゃなくて映画としてもなかなか面白かったです。それでも子どもの頃に観たもんで、男の子が年上の女性に性の手ほどきを受けるという設定は「おお!」と燃えました(^^)。露骨にセックスするAVより、いけない事をしてるというドキドキ感があったなあ。
そんな事以上に魅力的だったのが、
アメリカの富裕層の豪邸や暮らしぶりがフィルムに記録されていた事でした。運転手やメイドの住む部屋が本宅とは別にあって、プールがついていて、だだっ広い家にはピアノでも何でもあって…こういうのって知識としては知っていましたが、実際の光景を目にすると圧倒的、「すげえな」と思いました。1次大戦がはじまる前の帝国主義の時代のヨーロッパ富裕層の生活って、こんな感じだったんだろうな、みたいな。こういうのって植民地制度やアンフェアなトレードなどの名残で、色んな犠牲の上に成り立った生活なので、自分がこういう生活を目指したいとは思いませんでしたが、それでもすごいと思ったのも確か。もしこういう時代のこういう家に生まれたら自分はどんな生活を送ったんだろうな、な~んて想像して楽しくなってました(^^)。
オランダ出身の女優シルヴィア・クリステルって、えらい才女だったらしいですね。それなのになんでこういう映画ばかりに出てるんだろうかと思ったら、9歳の頃にレ〇プされた経験とか色々あるらしいです。昔のヨーロッパやアメリカのミュージシャンや女優の話を聞くと、けっこうレ〇プ体験やら謹慎操艦体験が多いのにびっくりします。この映画だったかどうか忘れましたが、なんでも彼女は映画の演技指導をするために、共演した未成年の少年にセックスを教えた事もあるとか何とか。それって、映画よりエロくないかい(^^;)?
- 関連記事
-
スポンサーサイト
もちろん観たのは夜中の放送。
フランスとアメリカの違いはよくわかりますね。私はアメリカ派