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書籍『スピーカー&エンクロージャー大全』 佐伯多門

Speakerand Enclosure taizen スピーカーに関する専門書です。B5サイズ220ページ超で前ページ2色刷。図や写真も多く、実に素晴らしい本でした!

 章立ては、最初にサラッとスピーカーを理解するために必要な音響学の基礎知識が書いてあって、あとはスピーカー・ユニット(スピーカーのブルブル震える部分です)、エンクロージャー(箱の部分)、スピーカー・システム(スピーカー全体)、スピーカー制作、使用実施編。僕は音響工学は他のマニアックな本で読んだことがあって、スピーカーを自作する気もないので、そのふたつの章は読みませんでした。というわけで、他の章だけの感想です。

 これでもかというほどマニアックに細かく説明してくれて素晴らしかったです!永久磁石と可動コイルがフレミングの左手の法則に~みたいな感じであまりに詳しいので、むしろ自分に必要がないと思った部分は読み飛ばす知識がないと、読み進める事が出来なくなってしまうかもしれないほど。でも説明が難しいわけではなく、とにかく理解できるように図もふんだんに入れて分かりやすく細かく書いてありました。コーン型とドーム型は、形だけではなく作動原理も特性もまったく違うとか、自分がスピーカーについてぜんぜん知らないことを痛感。なるほど~。

 ただ、僕の需要にとっては、原理だけでなく音としてどうなるかの記述がもう少し書いて欲しかったかも。密閉型とバスレフ型のエンクロージャーを例にとると、その構造原理やら何やらは詳しく書いてあるんですが、それぞれ音に対してどういう長所と短所があるかはズバリとは書いてない、みたいな。だから「バスレフはf0以下で急激に減衰」みたいな文章から「だから音としては低音がすっきり感じる半面、なんとなく密閉型みたいな充実感が足りないのかな?」と自分の経験と想像で補完する必要がありました。でもこれって専門書ならではの慎重さなのかも知れません。専門書であればあるほど、「密閉は音が詰まってバスレフは奥行き感が犠牲になる」、みたいには書けないですもんね^^;。
 最終章の「使用実施編」も素晴らしかったです。大型のスピーカーは背面を1m開けて、リスニングポイントは2.5~3mぐらい、スピーカーの開き角は60度ほどが理想…な~んてことは専門家なら当たり前の事なのかも知れませんが、僕みたいな素人には「お~、そうなのか!」みたいな。

 オーディオ関係の本って、うさん臭いものがいっぱいあるじゃないですか。オーディオメーカーの広告がいっぱい入っていて、太鼓もちみたいな記事が大量にあって、CDを緑に塗るといい音になるとか、超安っぽいインシュレーターをウン万円で推薦するとか、「馬鹿じゃねーの」みたいな。しかも記事を書いている人がただのオーディオ好きというだけのシロウトだったり。だから僕はオーディオの本を買う時は慎重になるんですが、この本は本屋でパラパラと見た時に「あ、これは本物だ」と思い、即買いしました。著者の佐伯多門さんという方、三菱電機に務めて、ダイヤトーンのスピーカー開発に長年従事していた方らしいです。なるほど、そりゃ本物なわけですね(^^)。スピーカーについて深く知りたい方はこれはおすすめ。僕はスピーカーに関する本は何冊か読みましたが、ジョン・アーグルさんの本とこれさえあれば他はいらないです。オーディオ好きな人にとってはマストの1冊じゃないかと!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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