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『Raul Garcia Zarate / Guitarra Peruana』

Raul Garcia Zarate Guitarra Peruana ラウル・ガルシア・サラテもペルーのフォルクローレの超有名ミュージシャンです。アントニオ・パントーハがインディオのネイティブな色が残ったフォルクローレ、ハイメ・グァルディアが現地音楽と白人の流行歌のミックスみたいな歌ものフォルクローレを演奏したのに対して、ラウル・ガルシア・サラテさんはエドゥアルド・ファルーアタウアルパ・ユパンキみたいなスペインのクラシック・ギター直系っぽいギターインスト。75年発表のこのレコードもギター・ソロでした。なにせ、アルバムのタイトルが「ペルーのギター」ですからね(^^)。

 いやあ、メッチャうまいわ。。ファルーもユパンキもそうですが、ラウル・ガルシア・サラテさんもクラシックギター直系のひとりギター多重奏、クソ上手かったです。フォルクローレ系のギタリストって本当にギターの達人が多いですよね、ロックやポップスは言うに及ばず、ジャズ・ギタリストですら南米のフォルクローレの世界ではだれもプロとして通じないんじゃないかと思わされるほどです。僕的には、こういう南米フォルクローレのギターインストって、フォルクローレというよりもクラシック・ギター界の国民楽派だと思ってしまいます。それこそ、曲は「コンドルが飛んでいく」なんかも演奏してましたが、演奏技法は完全にクラシックですもんね。

Raul Garcia Zarate_photo これだけクラシック・ギターの奏法まんまなのに、クラシックのレパートリーを演奏せずに自分たちの文化の曲を演奏するところに、民族意識というものを感じました。これ、日本人だったら普通に外国の曲を演奏しちゃうんだと思うんですよね。日本人のクラシックギターの人もジャズの人も、みんなそうじゃないですか。でも南米の人は海外から技術は輸入しても音楽自体は絶対に自分たちの文化にあるものをやるじゃないですか。そこにプライドを感じます。ヨーロッパ人の侵略や混血の歴史といった複雑な歴史背景もあって、自分たちのものをやらない意味がない、自分でないと意味がないという意識があるのだと思いますが(この辺は北米インディアンの詩を読んでそう思うようになりました)、そういう態度は日本も見習いたいもんだと思います。しかしギターがクソうまいです、それでいて指先だけの音楽にならずに歌心があるのがフォルクローレ、聞き惚れてしまいました。。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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