
2007年公開、アルジェント監督によるホラー映画
「サスペリア」シリーズの第3弾にして完結編です!前作
『インフェルノ』が1980年公開なので、忘れた頃にいきなりの続編が来た感じでした。日本公開は2009年、当時僕は仕事で東京に行っていまして、その合間に渋谷のミニシアターに見に行きました!大好きなサスペリア・シリーズの完結編というわけで、見に行かない選択肢はない、みたいな(^^)。
ある教会の墓地付近で、開けられないようにしたかのように厳重に鎖が巻き付けられた棺と遺物入れのセットが掘り起こされます。この遺物に悪い予感を感じた神父は、遺物入れを博物館の館長に送って調査を依頼。しかし送った先の博物館で調査員が惨殺されます。むごい惨殺現場を目撃した同じく博物館員のサラは、復活した魔女たちに狙われ… この映画、最初に劇場で観たときには、ちょっとショボい所もあるけど、怖いし面白いし、なかなか良かったと感じました。なんだかホラー映画専用のミニシアターみたいで、他のお客さんは女性でもホラー慣れしていて全然悲鳴をあげてなかったんですが、オトコの僕がひとりでギャーギャー騒いでました(^^)。
良かったところはシリーズ第1作の『サスペリア』と同じで、視聴者に恐怖体験をさせる演出の素晴らしさです。特に、
冒頭15分の演出は見事!悪魔を扱った西洋の古い絵画が映し出され、意味深な異様な遺物が掘り出され、遺物に収められていた人形と思しき姿の三体の怪物が暗闇で人をえぐり、見つかったら生き延びる術はない状況に主人公が追い込まれ…謎の提示と認知不安をあおる映画への引きずり込み方は、さすがアルジェントと思いました(^^)。
一方でショボいと思ったのがCGです。この映画、70~80年代のアルジェント映画とは比較にならないほどロケーションもカメラも美術も素晴らしいんです。白黒時代の日本映画に匹敵するクオリティの高さでした。でも精霊を表現するCGがひどすぎてもう…これならCGを使わない方がよかったと思いました(^^;)。
そんな感じで、問題もあるけど全体としては良かったと思った僕でしたが、ホラー映画好きな幼馴染Mくんの評価は「テルザは最悪」(^^;)。ええ、そうなのか?CGはひどかったけど、他はそうは思わなかったけどな…と思い、今回久々に観たところ、なるほど、M君のいう事がちょっと分かりました。大きく見ると、偶然に魔女が復活し、偶然に滅びてるんですね。せっかくの完結編なのにストーリーがたしかに雑かも。
というわけで、前の2作にはかなわないかも知れないし、僕の友人Mのようなホラー映画マニアからすれば失敗作かも知れませんが、僕みたいなライトなホラー映画ファンにとっては、残念なところはあるにしても相当に楽しめた映画でした。魔女「涙の母」を務めたモラン・アティアスがとんでもない美人で、おっぱいを含めたスタイルまでとんでもなく素晴らしい事を、最後に申し添えておきます(^^)。そうそう、「サスペリア2」という映画もありますが、あれはサスペリアから続く魔女三部作とは無関係です…メチャクチャ面白いですが。
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