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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ショパン:バラード&スケルツォ全集 ルービンシュタインpiano』

Chopin_Ballad Scherzo_Rubinstein 僕は戦後かなりたってから生まれた世代なので、自分がピアノを弾くようになった時にはアルゲリッチグールドもいました。だから精度の高い驚異の演奏には聴き慣れていて、またそういう演奏が好きでもありました。そういう感覚からすると、ルービンシュタインバックハウスは伝説の中の人で、悪くいえば「古い演奏」だったんです。演奏だけじゃなく、録音も古くてデュナーミクやタッチのニュアンスなんて録音で潰れて聴こえにくかったですしね。ただ、そういった古い世代のピアニストは、新世代のピアニストにないものがあると感じてもいました。1次大戦より前の生まれ…どころか19世紀生まれのルービンシュタインは、同じくポーランド出身のショパンの曲を演奏させたら随一と言われていたピアニスト。ショパンのピアノの名曲の中に4曲のバラードがありますが、ルービンシュタインのバラードの演奏には心を動かされました。

 素晴らしいのは、まるで生きているかのように歌う表現部分。表現だけでなく、全体に腰が据わってる感じもいいなあ、こういうのって真似しようと思ってもとてもじゃないけど出来ないんですよね…。以前に、このCDとまったく同じショパンのバラードとスケルツォ全曲を収めたアシュケナージの演奏を紹介した事があります。あれほど完璧な演奏なのに、まるで心が動かされませんでした。でもルービンシュタインのバラードはなんかゾクッと来る…ここに、戦前のピアニストが持っている何かがあるんじゃないかと。カンタービレな感じ、一瞬のタメ、タッチの差での多彩な音色操作、こういう音楽を躍動させるための呼吸やニュアンスが素晴らしくて、指先だけの問題になってないです。ショパンのバラードの名演のひとつではないかと。

 一方で、4曲のスケルツォは、歌ってないで強引に押し切って欲しいと思う所もあって、こういう所は戦後生まれのテクニシャンの方がさすがに有利と思いました。3番の最初の和音なんて、明らかに指を落とす速度が足りてないですが、これは59年の録音なので、ルービンシュタインは72歳。そりゃスピードプレイやパワープレイは無理ですね(^^;)。今の時代のショパンのスケルツォは跳ね飛ぶ感じが流行ですが、これはまったり歌うスケルツォ。もっと若いときはどういう演奏してたんだろう。

 ルービンシュタインの演奏、若いときは「古い、でも何かある」という感じだったのが、自分自身が齢をとってくると、それが何だったのか分かる気になってくるから面白いです(分かるとは言ってません^^;)。戦後生まれの新しいリスナーが最初に聴くプレイヤーじゃないかも知れませんが、どこかのタイミングで聴くと、表現って何なのかを考えさせてくれる演奏かも。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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