ウルトラセブン全話視聴会もこれで最後か、はやいな。。いよいよ大詰めの第4クール!
第4クールは超がつくほどの傑作が4つもあるのにたいして、クソつまらない話も満載(^^;)。当たり外れの大きさが、スタッフの中だるみや過労状態が分かろうというもんです。でも終盤のダンとアンヌの淡い恋の物語は、最終回で感動的な最期を迎えます。
昭和特撮ヒーロー番組の最終回でここかで感動的なのは、ウルトラセブンとミラーマンだけじゃないかと。やっぱり子供とハイターゲット層の両方を狙って作った番組だったんでしょうね。伝説のフィナーレは何回見ても感動です(^^)。
■#39~40「セブン暗殺計画」 地球侵略のためにはセブンが邪魔だと分析したガッツ星人は、入念にセブンの弱点を調べ上げる。計略に嵌まったセブンの処刑の時間が迫る。そのとき、不審な事件の頻発していた地区から怪電波が届く。その電波を解析すると…
ガッツ星人の恐怖がヤバい!真っ暗な街中で、人の乗ってない車が動き出すシーン、人のいない筈の駐車場に響く足音、巨大な影から逃げてドアを閉めた背後に宇宙人がいるシーン。いずれも子どもの頃のトラウマ、たぶん死ぬまで忘れないでしょう(^^;)。それぐらいに、サスペンス・ドラマとして秀逸だと思います。
また、いくつかの謎ときがあって、セブンが見せしめに十字架に架けられ、地球人全員が奴隷化させられる所まで追い込まれたところから、怪電波の謎を解き、最後にセブンが復活して逆襲をする大逆転劇の爽快さも見事!そして、このへんからダンとアンヌの恋愛関係がうっすらと描かれ始めます。何度見ての最高の話です(^^)。
■#41「ノンマルトの使者」 海底探査基地が作られるが、ある少年がダンとアンヌに海底探査をやめろと警告する。その直後、海底基地が爆発。海底には人間よりも先に地球に住んでいた先住民族ノンマルトが生きているんだ、人間のためならノンマルトを倒してもいいのか…警告を発した少年をダンとアンヌが追うが…。
謎の解題、メッセージ性、少年が実は既に死んでいたというラスト…はじめてこの話を観た時、僕は幼稚園児でしたが、そのショックたるや凄まじいものがありました。それは何度再放送を見ても同じ。ウルトラセブンに限らず、
すべての特撮ヒーロー番組の頂点に立つ傑作エピソードではないでしょうか!
■#43「第4惑星の悪夢」 テスト飛行のため宇宙ロケットに乗ったダンとソガ隊員だが、人口睡眠から目覚めると、そこは惑星。公衆電話もあれば日本語も話されているので、なにかの事故があって地球に収監されたのではないかと考える。しかしそこはロボットが人間を支配する第4惑星だった。
これは「猿の惑星」のロボット版だわ、見事な作品でした。
頭を開けて油をさすロボットの長官、テレビ番組の撮影のために奴隷を殺す支配者たち、空に浮かぶ月は4つ…これぞハードSFの真骨頂!やっぱりこのへんのウルトラセブンがいちばん面白いです!
■#48~49「史上最大の侵略」 激しい戦いを続けてきたセブンの体は限界に来ていた。セブンの上司は、彼に故郷に帰る事を進言、次に変身したら命の保証はないと警告する。しかし、過去最強の侵略宇宙人が来て、パリもニューヨークもロンドンも消し飛んでしまう。次は東京の番、死を覚悟してダンはセブンに変身する。

このエピソード、
ゴース星人が幽霊のように透けている表現がおぞましくて素晴らしいです。そして、ゴース星人が放った光の泡のようなものの中に人が閉じ込められてっ空中に浮かぶ特撮が見事!CGでこれをやってもまったく面白くないでしょう。つまり、絵画や映像の面白さって、イリュージョンにあるという事なんでしょうね。
ウルトラセブンが他のウルトラマンと違うのは、ダンとアンヌの恋愛エピソードが軸のひとつになっている所。最初の頃は猿みたいなヘアースタイルにニキビだらけの顔でブスに思えたアンヌですが、「ノンマルトの使者」以降は、どう見ても美人。この美人の制止を振り切ってダンはセブンに変身、死を賭して地球を守ります。また、最後にシューマンのピアノ協奏曲と併用して使われる
セブンのメインテーマの変奏曲がとてつもなく感動的な管弦楽曲です。
幼い頃の自分の人格形成にまで深くかかわった、見事なテレビドラマでした。いま、大人用に作られているテレビドラマですら、ここまで深い話はない気がするなあ。
ウルトラセブン、日本人なら絶対に見ないとダメ、これは一般教養です!
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ノンマルト、、、深すぎて、、、。
ガッツ星人の回のフルハシ隊員とあの彼女のその後は、、、? 幸せになってますよね?