『Steve Lacy / Reflections』

SteveLacy_Reflections.jpg これは、ジャズのソプラノ・サックス奏者であるスティーヴ・レイシーの習作期とも言えそうな時期のレコード。フリージャズ期やレイシーのあの独特のオリジナル作品なんかが生まれる前のレイシーさんのプレイです。で、レイシーさんの音楽の重要なルーツとなったであろう、セロニアス・モンクというピアニスト/作曲家の作品集。ベースがレイシーとともにセシル・テイラー・ユニットにいたニードリンガー、ピアノはマル・ウォルドロン、ドラムはエルヴィン・ジョーンズという事で、メンツ的には申し分なし!

 でも、なんというか、けっこう普通のレコーディング・セッションという感じです。モンクの音楽独特のねじれたテーマを見事に吹きこなすところなんかはさすがと思うのですが、バンドもこれで活動しているという訳でなく、このセッションのためだけという感じで、なんか「普通のジャズ」という感じ。まあ、このレコードを作ったプレスティッジというレーベル自体が、そういう企画先行のセッションばかりを録音しているイメージがあるところなので、仕方がないのかも知れませんが…。プレスティッジとしては、ソプラノサックスを演奏するという事で、そこに商品価値を見ていたという程度だったんでしょうね。

 あのスティーヴ・レイシーによる、あのモンク作品集と思って買うと、ちょっと肩透かしを食うかもしれません。いや、普通のジャズの普通のセッションとして聞けば、さすがに良い演奏なんですが…。しかし、レイシーのモンク研究というのは、このレコードで聴かれるような通り一遍のものではなく、ものすごく深いものだと僕は思ってます。そう思わされた作品が他にいくつかありまして…その話は、次回に書いてみようと思います!


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神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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