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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Jimmy Giuffre / Free Fall』

Jimmy Giuffre Free Fall 1963年発表(録音は62年)のジミー・ジュフリーのアルバムです。メンバーはジミー・ジュフリー(cl)、ポール・ブレイ(p)、スティーヴ・スワロウ(b)というわけで、完全に新生ジミー・ジュフリー・トリオ。でもトリオ名義でないのは、半分がジミー・ジュフリーの独奏だからじゃないかと。アルバム構成は、1.3.5.7.9曲目がクラリネット独奏、2.4.6.8.10曲目がトリオ演奏でした。僕はこのアルバムをCDで持ってるんですが、クラリネット・ソロになるとテープが転写してるのが分かりました(^^;)。まあ、阿部薫の『彗星パルティータ』ほどひどいものじゃなく、そこまで気にならなかったからセーフ(^^)。

 クラリネット独奏は、メッチャ速くて攻撃的(Propulson)とか、特殊奏法を軸に(Ornothoids)といった、曲ごとの大まかな意向はあったにせよ、純然たる即興演奏ではないかと思いました。これがとんでもない上手さで、もうクラシックのプレーヤーでもやって行けたんじゃないかと思うほど。ジャズのリード楽器奏者でこのレベルの達人というと、僕が知っている人だと他にはミシェル・ポルタルぐらい?なんでこれだけ吹けるのに、50年代はレイドバックしたエンターテイメントも入ったジャズをやってたんでしょうね。不思議。
 一方のトリオ演奏は、即興性の強い演奏ではありましたが、モチーフや構成譜など、申し合わせた大まかのデザインはあったのだろうと思います。10曲目「The Five Ways」なんてあからさまに全員でバシッとテンポチェンジしますしね。で、その即興性とデザインの融合具合が見事でした。音楽って基本的に再現芸術ですが、それでも音が生まれているのは演奏している瞬間であって、聴く方は演奏している瞬間を聴いているので、あんまり「ここは作ったところ、ここは即興でいま生まれているもの」とあからさまに見えないほどいいと思うんですよね。しかもこれは構成も演奏もシンプルながら構造が堅牢で、即興というとだらだらと演奏しているだけで全体構想をなさなくなってしまうものが少なくないですが、そういう所がしっかりしているのは、プレイヤー全員がアメリカン・ソングフォームだけを演奏してきた人じゃなくて、色んな楽式をその場で構成するだけの能力があるからなんでそうね。

 ポール・ブレイとスティーヴ・スワロウの参加した新生ジミー・ジュフリー・トリオのアルバムは、ライブを含め外れを聴いたことがありません。その中でもこれは一番前衛的で即興色の強いアルバムでした。即興性が強いだけにジミー・ジュフリーの音楽のあの見事な楽式やアンサンブルは薄かったですが、代わりに演奏が強烈。素晴らしい音楽だと思いました。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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