fc2ブログ

心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『石井眞木作品集Ⅲ 西の響き・東の響き』

IsiiMakiSakuhinshuu3_NisinoHibikiHigasinoHibiki.jpg CD「石井眞木作品集Ⅱ」での、西洋の色んな作曲技法をあれこれつまみ食いして音は真似てあるものの、肝心の構造部分はテキトーに感じた作品を聴いて、「サウンドが良くても構造が弱いと音楽ってきついんだな」と感じた僕は、それからしばらく石井さんの音楽を聴かなくなってしまいました。しかしその印象が変わったのがこのCD。作品集Ⅱが西洋音楽のポストモダンだったのに対し、作品集Ⅲは西洋の楽器と日本の楽器の混成による作品集、これが良かったです!

1. 遭遇1番
2. 残照の時
3. 笙とチェロのための音楽
4. 解説
5. 熊野補陀落

 作曲より先に、邦楽器のプレイヤーがめっちゃうまい!2曲目「残照の時」はヴァイオリンと箏のデュオですが、箏の沢井忠夫さんがべらぼうなうまさ、これはすごい。尺八とピアノのデュオの1曲目「遭遇1番」の尺八の三橋貴風さんも素晴らしいです。曲の前に、こうした邦楽器演奏者の演奏のすばらしさだけで、とんでもなく素晴らしい音楽になってます。プレイヤーの力って大きいなあ。。
 曲も素晴らしかったです。シンプルではあるけど大きな構造があって、これが音楽が時間的に続いていく促進力になっているように感じました。前衛から離れて古典的ですが、それが効果的だったんじゃないかと。「遭遇1番」なんて単純な3部形式+コーダですが、序破急がはっきりしていて良かったです。どの曲も一度は盛り上がる所を作り、変化するところを作るので、大きな構造が見えやすいのかも。

 現代音楽を西洋音楽の歴史の上で眺めると、新しい音色を得た面があると思います。それは無調の時代で和声的な意味での新しい音という事もあるし、単に新しい楽器や奏法を使うという直接的な方法もありました。その新しい響きを使って、瞬間的には非常に緊迫感も色彩も豊かで、一方の構造は古典的な分かりやすくまた効果的な方法を使っているので、このバランスがいいのかも。緊張感のある良い音楽を作り上げた感じでした。
 そしてその新しい音の素材が邦楽器となっている事で、楽器自体に付きまとっている日本音楽の特徴も音楽に巻き込まれて民族主義的にも響いて、うまいこと西洋音楽の模倣から逃れて、独特の音楽を作りだしているように感じました。プレイヤーの演奏が素晴らしいものぞろいで、とても素晴らしい音楽でした。個人的に好きな曲は…4曲目のオーケストラの響きと横笛の協奏曲調の曲や、5曲目の義太夫節と楽器と電子音響の作品が特に印象に残っていますが、5曲とも全部好き。というわけで僕にとっての石井さんは、邦楽器を使った現代音楽を書くととつぜん素晴らしくなる人なのでした(^^)。

関連記事
スポンサーサイト




Comments

07 2022 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
検索フォーム
これまでの訪問者数
アド
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Archive

RSS