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Category: アート・本・映画 etc. > 本(文芸・科学・哲学)   Tags: ---

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書籍『性的虐待を受けた少年たち』 アンデシュ・ニューマン/ベリエ・スヴェンソン著

SeitekiGyakutai wo uketa SHounentachi もともと心理学系の本が好きという事もあったんでしょうが、リチャード・ガートナーの書いた『少年への性的虐待』を読んで、あまりに面白かった(というと、ちょっと語弊があるかも…)ものだから、勢いあまってこんな類書も読んでしまいました。スウェーデンには国際NGOが運営している少年専用のクリニックがあるそうで、そこでの研究をまとめた本です。それにしても、性的虐待を受ける少年ってこんなにいるんだな、そりゃ太宰治も病みますよね。。

 類書だけあって内容は、ガートナー『少年への性的虐待』とあまり変わりませんでした。見解の食い違うところもなかったので、この分野の研究はおおむね一致しているという事かも。
 そんな中でも興味深かった点がいくつか。虐待者が近親者であった場合、子どもの中ではその虐待者をふたりの別人として認識する事がある事(p.76)。たとえば父親が虐待者の場合、虐待をしている人と普段の父親は別の人、といったぐあいです。
 子どもたちが虐待を受けて子供同士がお互いを求めあって性的なまでに親密になる場合がある事(p.125)。これをヘンゼルとグレーテル症候群と呼ぶんだそうです。

 内容がほぼ丸かぶりなので、『少年への性的虐待』と『性的虐待を受けた少年たち』は、どちらか一冊を読んでおけば問題ないかと思います。で、どちらが詳しいかというと、治療まで踏み込んでいるという意味で前者が圧倒的。でもあっちはけっこう専門的なので、大学生以上じゃないと読むのは大変かも。難しい本を読んだことがないという人は、こっちの方が分かりやすいかも知れません。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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