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『Ariel Ramirez / La Zamba』

ArielRamirez_LaZamba.jpg 1967年リリース、アルゼンチン・フォルクローレの世界で知られる作曲家/ピアニストのアリエル・ラミレスによるピアノ・ソロ録音です。タイトルからして、サンバ曲集ではないかと。

 ここでいうサンバはブラジル音楽のSamba ではなく、アルゼンチンのカップル・ダンスのZamba。3拍子と6/8拍子が混ざったようなリズムをしていて、僕は自分の趣味もあってインストばかり聴いてきましたが、実際には歌がつくものが多いのかな?このレコードに収録されていた12曲も、すべて6/8系のリズムでした。Zamba の名曲といえば、アタウアルパ・ユパンキ「Luna tucumana」(トゥクマンの月)とか、本作の主人公アリエル・ラミレス作曲「Alfonsina y el mar」(アルフォンシーナと海、メルセデス・ソーサの大名盤『Mujeres Argentinas』収録)に「La Tristecita」(悲しみのサンバ)あたりの曲が有名です。で、このアルバムはサンバの大有名曲「La Tristecita」が収録されていたので手にした次第。高かったよ。。

 アルゼンチン音楽のうえに元々が舞曲なわけだから、ものすごいリズミカルだったり激情の演奏なのかと思いきや、かなりソフトな演奏でビックリ。へえ、こんなしっとりした音楽なんだ、みたいな。ただ、たった1枚のレコードを聴いて一大ジャンルを形成しているアルゼンチン・フォルクローレの民族舞曲の傾向を分かった気になるのは危険ですよね。だいたい、Zamba って本当はギター中心の音楽だって僕は思ってましたし。
 ここまでソフトになるのは、アリエル・ラミレスさんがピアニストより作曲家という面の強い人だからかも知れません。クラシックの世界もそうですが、作曲家の自作自演って、演奏がマッタリするものが多いですが、あれってそういう音楽にしたいわけじゃなくて、劇的なスパーンとくる演奏をできないだけの気もします(^^)。まあでも、こういう抑制した表現のうしろにも人の感情を表現しようとした音楽に感じたのもたしかで、南米音楽のうちでも、南米的な感情や気質を西洋音楽の書法で仕上げたものに感じました。西洋音楽チックなものを作ろうとすれば出来るんだろうけど、あくまでアルゼンチンの民間音楽にこだわるところが、いかにも南米の人のアイデンティティらしく感じました。
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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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