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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『吉田拓郎 / ザ・ベスト ペニー・レーン』

YoshidaTakuro_TheBest Penny Lane 日本のフォーク/フォークロックの草分け、そして日本でシンガーソングライターがプロとして活躍できる道を作った人(たぶんです^^;)、吉田拓郎さん!これは拓郎さんの2枚組ベスト・アルバムです。吉田拓郎さんを呼ぶとき、フォークやってるおじさんたちが「拓郎」って呼び捨てにするのが気になっている僕ですが、あれってステージの下と上にいる人という感覚じゃなくて、ともに音楽やってたとか、70年安保闘争の大学生同志とか、そういう仲間意識でもあるんでしょうか。それともおじさんたちが自分の格をあげるために勝手に友人づらしてるだけ(^^;)?拓郎さんが「結婚しようよ」や「旅の宿」というヒット曲を連発していた頃は70年代前半。拓郎さんの全盛期をリアルタイムでは知らない僕にとって、レコード会社をまたいでヒット曲をびっしり収録したこのベスト盤は最高にありがたかったです。

 モノトニック・ベースも使えるアコースティック・ギターの演奏が意外にうまい!でも、僕が持っていたイメージとはちょっと違って、アコギ1本で弾き語っている曲はそんなに多くなくて、ハーモニカ吹きながらバンドとアコギとか、ベースとアコギ2本とか、そういう編成の演奏が目立ちました。レコード用にそうしただけで、ライブだとギター1本でやってたのかな?そんなわけで、サウンド面でのイメージはロックバンド編成になってからの60年代ボブ・ディランでした。

 でも、ボブ・ディランのコピーに感じることなく、すごくオリジナリティを感じたのは、歌詞が私小説的というか、まるで日常会話のようだったからかも。「アルバイトばっかりで学校へは行かず適当にやる事、ああそれが青春」みたいな(^^;)。とはいえ、作詞も作曲も拓郎さんが書いたとは限らないんですね。このアルバムで特に良い詞と思ったのは、「旅の宿」「青春の詩」「外は白い雪の夜」でしたが、作詞は拓郎さんではないものが意外と多かったです。

 後追いの僕がこのCDを聞いて感じたのは、70年安保前後の日本の若者文化の空気感でした。部分転調をうまく使えないので曲は一本調子なんですが、詞ににじみ出た世相というか戦後昭和の匂いというか、そういう所がすごく良かったです。昭和も遠くなりましたが、拓郎さんの音楽は60~70年代の日本の若者文化の空気を感じるようでした。70年代生まれの僕にとってはリアルタイムの世界ではないけど、子どものころラーメン屋においてあった少年漫画雑誌を読んでいただろう大学生のお兄さんたちの世界観みたいな。いやーよかったです。。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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