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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『泉谷しげる / IZUMIYA SELF COVERS』

IzumiyaShigeru_ IZUMIYA SELF COVERS 泉谷しげるさんと言えば、何はともあれフォークシンガーとしての泉谷さんなんでしょうが、僕はフォーク時代の泉谷さんを知らない70年代生まれ。そんな僕にとっての泉谷さんは、汚い格好をしてクダを巻いているおっさんを演じている俳優としてとか、テレビのバラエティ番組に出て好き勝手にわめいている毒舌ハゲオヤジとか、そんな印象でした。それが80年代後半に自分のヒット曲「春夏秋冬」をロック・アレンジしてテレビに登場、それを聴いてメチャクチャ感動したのです!これはその春夏秋冬リアレンジを含む、泉谷さんのセルフカバーアルバムです。1988年発表。

 「春夏秋冬」のロック・アレンジはニューウェーブ的。コーラスをかけたギターがミュート・ピッキングでリフを延々と刻んでいて、素朴なフォークソングが大陸的な雄大な音楽に生まれ変わっていました。この感覚って、ビッグ・カントリーの「In A Big Country」から来てるのかな…。元曲より少しテンポを落として詞が聴きやすくなってるんですが、雄大な曲想に合わせて、詞が心に刺さりまくったのでした。

今日ですべてが終わるさ、今日ですべてが変わる
今日ですべてが報われる、今日ですべてが始まるさ


 なんという詞だ、言葉が出ない…。生きているだけでも獏と襲ってくる空しさとか、そういうものを抱えながらも懸命に自分に鞭を打って生きてきて、でも本当は空しさから逃れる術なんかないのだろうなと思っている自分もいて、そんな自分に対してせめて投げかける慰めの言葉…僕にはそんな言葉に聴こえたのでした。
 日本の歌謡フォークの詩に泣かされたことは何度もありますが、でもそれって全部合わせてもせいぜい10曲ぐらいな気がします。そしてこれは間違いなくその中のひとつ。文学詩には書けない言葉、これこそフォークだよ。。おかしなもんで、ロック・アレンジで埋め尽くされたこのアルバムを聴いて、はじめて泉谷さんのフォークシンガーとしての魅力を知った気がした僕でした。これは若いうちに聴いておきたい1枚じゃないかと。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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