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映画『007 ゴールドフィンガー』

007 goldfinger 1964年制作、スパイ映画007シリーズの第3作です。僕がはじめて観た007シリーズの映画はこれでした。ちなみに僕は、シャーリー・バッシーが歌ったこの映画の主題歌「ゴールドフィンガー」が大好き。「デンデケデンデ~デデデ」というジェームス・ボンドのテーマより好きかも(^^)。

 金の密輸を行って莫大な利益を得ている商人ゴールドフィンガー。イギリスのスパイ007は彼の調査を命じられるが、同じく彼を狙っていた女は全身に金峰を塗られて窒息死させられ、ボンドは囚われの身となる。ゴールドフィンガーの企むグランドスラム計画の全貌を知ったボンドだが…

 この映画、中学生の時にはじめて観たんですが、その時はすごく面白いと感じたんですよね。ところがおっさんになった今見ると、なんというか…つまらないわけじゃないけど子供っぽい?車のホイールからドリルが伸びてきて隣の車をパンクさせるとか、なんかね(^^;)。ストーリーもひねられたものではなく、巨悪がいてそいつの企みを潰す勧善懲悪の一直線。あれ?こんな映画だっけ?

 そう思い始めると、女たらしですぐ女に手を出す描写も知性的とは思えず、視聴者のオッサンを喜ばす目的で用意されただけで、高度な推理映画なんてものじゃなくて単なる下世話だな、みたいな。

007 goldfinger_opening でもこういった007のスパイの秘密兵器的な描写って、僕が子供のころ夢中になって見た子供むけ番組の手本だったのかも知れません。兵器化した車は「ウルトラセブン」のポインターがこれとそっくりだったし、車からドリルが出るのは「マッハGo!Go!Go!」。鉄格子に電気を流して強すぎる敵用心棒を感電させるのはルパン三世第2シリーズの第1話が同じ事をしてました。僕が子供の頃の週刊少年漫画雑誌の広告欄では、色んな小道具がついたスパイキットなんてものが売られてましたし。いま見るからあれこれ思うだけで、1960年代は発振器もレーダー型カーナビも、大人がみても「おお、すげえ!」と思うものだったのかも知れません。

 007シリーズはMI6を扱ったスパイ映画なので、国際政治が絡んだり高度な推理小説っぽかったりするのかと思ってたんですが、少なくとも初期はかなり脳筋なアクション映画でした。そうそう、大人になってから見ても素晴らしかったのは、オープニング・クレジット部分の、金粉をあしらった女性をイメージショットの合成。この芸術性の高いタイトルシーンを作ったのはロバート・ブラウンジョン、その筋では有名な人ですが、これはその傑作のひとつじゃないかと。初期007はオープニングのアートフィルム的なイメージショットがいいです!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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