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Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

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『Todd Rundgren / Something/Anything?』

Todd Rundgren_SomethingAnything 1972年発表、ナッズ解散の翌年にトッド・ラングレンが発表した2枚組セカンド・アルバムです。レーベルはフォガットやジェシ・ウィンチェスターの在籍したベアズヴィル。ベアズヴィルってウッドストック近くののどかな田舎町って聞いたことがありますが、フォガットを除く所属アーティストはたしかに温かい音楽が多かった印象。このアルバムも明るく上質なポップロックでした。
 
 4ピース・バンドにブラスなりフルートなりをダビングしていく形の音楽。曲が良く出来ているうえに明るくほんわかした曲想が多いから、なんとも心地よいポップ・ロックに仕上がっていました。難しい事をしているわけじゃないけど、曲もアレンジも丁寧に作り込まれていて、聴いていて心地よいだけでなく感心してしまうほど。あ~これはいい…。ヴァンプの挟み方、大サビの作り方、曲中でのリットの使い方、オーバーアレンジに感じさせない上物の挟み込み方など、アメリカン・ソングフォームでのポップスの作編曲を勉強したいなら、これは研究する価値のあるアルバムじゃないかと。

 70年代って、カーペンターズやポール・サイモンやバート・バカラックなど、こういう丁寧に作り込まれた良質なポップ・ロックのアルバムがいっぱいありましたが、なんで今は無くなっちゃったんでしょうね。丁寧に作られた音楽は耳にしますが、のどかで平和を感じる音楽がなくなったのかも。でもそれも分かる気がしなくもないです。だって僕自身が若いころにこのレコードを聴いて「退屈だな」とも思ったんですよね。つまり時代がそういうあたたかいものを「良い」と思わなくなったのかも。それはトッド・ラングレン自身もそうだったのかも知れず、70年代なかばから上質なポップ・ロックから少しずつ外れていきました。というわけで、のどかで優しい質感の上質なポップ・ロックを作っていた頃のトッド・ラングレンを聴くなら、個人的にはナッズのサードとこのアルバムを推したいです!

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Comments
Todd Rundgren 
リアル当時、Todd Rundgren をまったく誤解していて、70年代ブルースロックだと思っていました。当然、興味もなくスルー。
なにしろ、当時は貸しレコード屋も無かった時代なので、友人が所有しているかFMで聞く以外に聞く手段が無かったので。

つい、10年位前、このアルバムをヒョンなことで聞いて、上質なポップロックであることに驚きました。尊敬するアレンジャーとしてリチャードカーペンターを上げる自分として、リアルタイムでこれを聞いていたら間違いなく好きになっていたはずだと。

今、これを聞いて、古臭いサウンドだというのは、ビートルズを古臭いというのと同じかも知れませんね。
Re: Todd Rundgren 
AKISSH さん、書き込みありがとうございます。あたたかくなってきましたね!

そうなんですよね、日本では食わず嫌いされているのがトッド・ラングレンじゃないかと思います。かくいう私も、学生時代の友人が薦めてくれなかったら、トッド・ラングレンは聴かずに終わったかも…あ、でも、大学生の頃にも推薦されたので、意外と通好みなミュージシャンだったのかも知れませんね。
上質なポップロックとしては、NAZZ 時代かこのアルバムじゃないかと思います。この後がまたすごいんですけどね(^^)。

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狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

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