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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Ruth Price / Sings with Johnny Smith』

Ruth Price Sings with Johnny Smith これも1枚だけ聴いた事のある女性ジャズ・ヴォーカルのアルバムです。ルース・プライスさんが、ギタリストのジョニー・スミスのカルテットを伴奏に唄ったものです。録音年がはっきりしないらしく、ジョニー・スミス・カルテットのメンバーから推測して1956年録音なんじゃないかという事らしいです。

 ジョニー・スミス・カルテットの編成が面白くて、ギター、ヴィブラフォン、ベース、ドラムです。そしてジャズギターとヴィブラフォンがどちらもあったかい音色なので、なんとも気持ち良い。。アレンジはそれほど凝ってないですが、それでもリードシートだけのセッションで済ませてはいなくて、アダルトな軽音楽感が出ていて良かったです。昔のアメリカのテレビ番組で流れてそうな軽さ(^^)。

 さて、ルース・プライスさんですが、歌唱はジャズのレッスンを受けたあとがあってなかなかでしたが、声がおばさんっぽいのと、発声自体が出来てないところがもう一歩に感じちゃいました(^^;)。昔、R&Bというかクラブ系というか、そっち系の女性ヴォーカリストさんと話していたら、「ジャズの人って歌がうまくない人が多い」なんて言っていて、ちょっと驚いたんです。何と比較するかにもよるんでしょうが、ロックやポップスに比べるとジャズってうまいと僕は思っていたので、R&B系のヴォーカリストがジャズを下に見ているのにビックリ。でもこういう歌を聴くと、なるほどそういう意味なのかな…なんて今さらながらに彼女の言っていた意味が分かる気がしました。

 ことヴォーカルに関しては、ジャズとポピュラーってアメリカの大衆音楽として未分化なものが多くて、歌唱法は真似できても発声法みたいな目に見えにくいものは教える土台自体がなかったのかも。いつか読んだナディア・ブーランジェの本でも、アメリカに西洋音楽の基礎を伝える事が出来たのはようやく50年代ぐらいからだったみたいですし、作曲家以外だと確かに良くも悪くも我流っぽい大衆音楽がアメリカの音楽で、この頃は見よう見まねだったのかも知れません。フランスやドイツだとクラシックのベースがあるからシャンソン歌手でもなんでも支えは作れるし頭声も綺麗で発声がしっかりしてると感じるんですが、アメリカって2次大戦での移民が根付くまでは、西洋音楽のベースが抜けた音楽後進国という感じだったのかも。

 色んな事を書いてしまいましたが、ジョニー・スミス・カルテットの演奏が、力が抜けていて気持ち良かったです!そういえばジョニー・スミスの歌伴はよく聴いたけど、リーダー作って聴いた記憶がないなあ。。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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