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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 ポリーニ(piano)、アバド指揮ベルリンフィル』

Brahms PianoConcerto2_Polini_Abbad_BerlinPhil 冒頭数分を聴いただけで大名曲と分かる傑作、ブラームスのピアノ協奏曲第2番です!ヴァイオリン協奏曲もそうですが、ピアノ協奏曲の2番も、ブラームスにしては明るい曲想。CDの解説によると、このあたりでブラームスはイタリア旅行をしていたそうです。なるほど、森の中のドイツから、太陽キラキラのイタリアに行って人生観が変わったのかな?

 4楽章形式で、第1楽章がソナタ形式、第2楽章がスケルツォ的な3部形式、第3楽章が6/4拍子の3部形式、第4楽章がロンド形式です。調は2楽章を除いて変ロ長調、2楽章がニ短調。というわけで、ベートーヴェン以来王道の形式ですね、めっちゃ構造が安定しています。後期ロマン派みたいに長大で寄り道が多い音楽より、こういうすっきり完璧な構造をした音楽の方が僕は好きです。無駄なものはないほどいいと思うのでね( ̄ー ̄)。
 ブラームスの癖で僕がふたつだけ苦手なのは、宮廷音楽っぽいのに流れると急にウィーン古典派チックになるというか、典型をなぞってるだけに聴こえてしまうのと、曲の終わり方が古くさかったりするところ。この協奏曲も、最終楽章にその傾向があって、特に最後の終わり方が古くさい(^^;)。まあでも100年以上前に書かれた曲ですから、これは仕方ないんでしょうね。それ以外は本当に素晴らしい。個人的にはゆったり平和な1楽章と、美しいアンダンテの3楽章が特に好きです。3楽章冒頭のヴィオラ、もうこれは鳥肌ものです。

 そして、ポリーニの演奏は…見事。なんでこんないかにも難しそうなスコアをあぶなげもなく演奏できるのか不思議でなりません。また、それを受けるアバド指揮ベルリン・フィルも本当に見事です。第1楽章のピアノを受けた直後のピチカートが出てくるあたりの表現なんて、「うわあ、これはすごいわ」と息をのんでしまいました。

 ブラームスは嵌まりはじめるとヤバいですね、さすがドイツ三大Bと言われるだけあって、想像力は豊かでオーケストレーションは完璧、聴いている間は至福の時間です。ブラームスの大名曲のひとつですので、未聴の方はぜひ!

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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