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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ルービンシュタイン(p)、メータ指揮イスラエル・フィル』

Brahms PianoConcerto1_Rubinstein_Metha_IsraelPhil ブラームスはピアノ協奏曲を2曲書いてますが、どちらも大名曲で、2番だけじゃなく1番も素晴らしいです。ピアノ協奏曲1番ってなかなかの難産だったようで、最初は2台ピアノのための曲として書かれ、次にそれを交響曲に編曲しようとするも失敗、そしてピアノ協奏曲になったそうです。さすがは完璧主義のブラームス、「こんなもんでいいや」とは絶対にしないんですね。これは巨匠ルービンシュタイン最後の録音となった1枚で、なんと巨匠は89歳!

 メータ指揮イスラエル・フィルによるブラームスは、ずいぶん前に交響曲4番を紹介した事があります。これがいまいちだったもんで、あんまり期待してなかったんですが、これはなかなか素晴らしい演奏!録音もいい!ただ、巨匠ルービンシュタインが問題でして、さすがに厳しい演奏じゃないでしょうか。協奏曲なのでピアノとオケが丁々発止のやり取りをするわけですが、オケに対してピアノのテンポが5は遅い。。ご年配のかたって、喋るのがすごくゆっくりになるじゃないですか。あんな感じなんです。オケが「ねえねえ」と話しかけても、ピアノが「な~ん~じゃ~な~」と、異様に遅い。1楽章の後半なんて、ピアノが遅すぎて待ちきれないオケがばらけてます。89歳にしてこの曲を演奏しただけでもすごいけど、さすがにこれはまわりが止めないと駄目だよ…。
 でも完全にアウトな演奏かというと、ちょっと心を動かされたりもしました。2楽章最後のカデンツァなんて遅いし乱れまくりなんですが、渾身の力を込めて叩きつけるような演奏をして、まるで最後の命を振り絞っているかのようで、ゾクッと来るものがありました。華麗ではないけど渾身という感じなんですよね。。でも指も体も頭も追いついていないのも確かで、聴くに堪えないところも少なくありません。ブラームスのピアノコンチェルトのいいものを聴こうとするならこれはNGかも知れませんが、巨匠の最後の輝きに触れたいなら感動の1枚かもしれません。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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