
ロシアとウクライナの戦争が長引いています。武力行使で他国に侵入したロシア政府はもちろん悪いけど、口約束とはいえNATOをこれ以上東に広めないといったアメリカの二枚舌もたいがい。そういうエゴを相手に押しつけあってるからいつまでたっても戦争がなくならないんだと思います。人間って自滅する運命の種なんじゃないか…。
ところで、この戦争で自分が意外とウクライナの都市名を知ってることに驚きました。キエフは社会の授業、オデッサは
ガンダムで知ったに違いないですが、ルガンスクとかマウリポリはどこで覚えたんだろうかと考えてみると…なんと戦争のシミュレーションゲームで覚えたのでした。そのゲームというのがこれ、セガのメガドライブというハードで発売された『アドバンスド大戦略』です!
大戦略は戦争シミュレーション・ゲームを代表する作品ですが、僕が学生の頃はアドバンスド大戦略がその最高傑作と言われていたんですよね。これ、題材が仮想の戦争ではなくて、
第2次世界大戦をドイツ視点で再現していて、実際に出てくる兵器、戦争の進行具合など、その再現度たるや凄まじいものがありました。実際に僕はこのゲームで第2次世界大戦のヨーロッパ戦線とアフリカ戦線を学びましたしね(^^)。
制作陣の気合いの入りかたもすさまじくて、付随している冊子自体がものすごい分厚さで、この本だけで、そのへんの兵器図鑑よりすごいという(^^)。
ゲームはステージ制で、ポーランド戦、フランスソンム戦線、イギリス戦、ウクライナ侵攻、アフリカ戦線…といった具合に各ステージを攻略、その結果によって次に進むステージが分岐していきます。攻略しながら自軍部隊を鍛え、兵器開発をし…みたいな。
というわけで、このゲームの面白さが3つありました。ひとつは、各ステージを攻略するための戦術を練り上げる事。ひとつは、長期的に見た軍備などの戦略。もうひとつが、ステージ分岐をどのように進めていくか、です。だって、2次大戦でドイツ軍を指揮しているわけですから、普通にやったら負けルートですからね。。

まずは、各ステージの戦術と戦略性。その面白さたるや、もう病みつきでした。2次大戦でドイツは電撃戦という戦い方をしていて、戦線を押したり引いたりせずに、戦車隊や航空隊を一点集中で突破して拠点を一気に制圧する戦い方をしたそうです。これがこのゲームのサブタイトルにもなっている電撃戦ですが、このゲームでも電撃戦がすごく重要。じっくり防衛ラインを押し上げてたら、最初のポーランド戦ですら手こずります。制圧したい都市を一気に囲んで占領、多少の犠牲を払ってでも敵の生産拠点を一気に囲んでて気が兵器を拡張できなくしてしまい、…みたいに、
最初に立てる作戦が超がつくほど重要です。敵のレーダーに引っかからないよう、すごく大まわりさせて爆撃機を飛ばしたりね(^^)。これがずっと先のターンに効いてきたりするので、将棋のように戦略性の高い頭を使うゲームでした。1回でクリアするなんて無理なので、各ステージとも最初の1プレイはやってみて「まずは空港防衛部隊を出して、その間に占領部隊を船に乗せて沿岸に渡らせたら…」みたいに戦闘プランを作り上げて、2回目以降でそれを実施する、みたいな遊び方をしてました。
ステージを跨ぐ兵器開発のプラニングや軍備の選択、そして部隊の練度を鍛え上げる事も超重要。このゲーム、序盤は重戦車の開発と配備に躍起になりますが、アメリカやロシアが参戦してくることになると、空軍が鬼のように重要になります。空軍は大きく分けると戦闘機、戦闘爆撃機、爆撃機、輸送機があって、もうこの開発と整備とバランスが超重要。敵も航空部隊を繰り出してくるので、高射砲を打てる部隊を整備し…みたいなことを、限られた予算の中で切り盛りしながら、長いステージを跨いで自軍を整えていく、みたいな。もうこれがクソ面白かったです(^^)。
このゲーム、将棋のように自分とAIが交互に進める仕様なんですが、後半になってくるとAIの思考時間が長い長い(^^)。30分とか平気で使ってくるんですよね。でも僕的にはこれは悪い事じゃなくて、AIのターンになったら勉強したり作曲したりして、切りのいいところまで来て「どうなったかな?」と覗くと自分の番になってる、みたいな。僕は勉強が苦手だったもんで、こういう戦略シミュレーションみたいなゲームっ便利だったんです、それをしていれば机に向かっている動機になってくれる、みたいな(^^)。
終盤は鬼の難しさ。そりゃ第2次世界大戦のドイツでプレイするんだから、そりゃそうですよね。僕はかなり長いことこのゲームを遊びましたが(なんと今でも当時遊んだ時の作戦ノートが残ってます^^)、とうとう勝利ルートにはたどり着けず。今でも仕事のお供に遊び直してみたいと思う…けど、そんな時間はもうないでしょうね。あるとしたら、老後かな?でも老後の年金生活なんて、人類がいつまでも戦争を続けてるようではとても望めたものじゃないかも。
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