「A列車で行こう」「ソフィスケイテッド・レディ」「I got it bad」「Perdido」「ソリチュード」「ムード・インディゴ」などなど、ジャズが好きな人ならみんな知ってるエリントン・ナンバーがずらっと並んでるので、エリントンのレコードを1枚だけ買うというなら、これから入るのがいいかも知れません。ただ、僕は不幸なことに、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンどころか、もうフリージャズもサードストリームも聴いたあとでエリントンを聴いたもんだから、エンターテイメントなビッグバンド・ジャズのよさは、最初は分かりにくかったです。今なんてもっとそういう人は多いと思うんですが、そういう人でも、ヴォイシングやセクションアレンジの技術の高さに耳を傾ければ、アメリカン・エンターテイメントなこの音楽を楽しめるかもしれません。そうしているうちに、オールドジャズ特有の「夕焼けを見ているときのような心地よさ」に気づいていったりして…それが僕なんですけどね(^^)。