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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『石川さゆり / 二十世紀の名曲たち 第8集』

IsikawaSayuri_20seikinoMeikyokutachi 8 石川さゆりさんの「二十世紀の名曲たち」シリーズの第8集は、なんと10曲中4曲が若草恵(わかくさとおる、男性です)アレンジによるチェコフィルのフルオケ!これが素晴らしいアレンジに演奏に録音(プラハで録音したらしいですが、音がメッチャいい)!!とにもかくにもこのチェコフィルの演奏と録音の素晴らしさがとんでもないもんで、本シリーズで僕的イチ押しはこの第8集です。他にも、ビッグバンド入りの曲、タンゴ5重奏団伴奏曲など、とにかく金のかかったCD。これで採算が合うとは思えないので、チェコフィルのものは、さゆりさんがプラハ公演か何かをして、そのついでに録音したんじゃないかな…。

 ただこのアルバム、さすがに8集ともなるとネタ切れになってきたか、選曲やら何やらに問題を感じなくもなかったです。
 ひとつは、石川さゆりさんに合わない詞の曲のセレクト。吉田拓郎に井上陽水にタイガースと、このシリーズにしては60年代後半~70年代という新しめの曲が多く取り上げられたんですが、この詩の世界観がどうにも石川さゆりさんに合わないと感じました。拓郎さんの「旅の宿」なんて、貧乏学生の汚い男が歌わないと様にならないだろ、みたいな。
 キー合わせに失敗したと思える曲も。特に残念だったのは「八月の濡れた砂」で、これは好きな曲でもあるし、詩の世界観もさゆりさんに合ってそうなのに、さゆりさんの声のおいしい部分にキーをあわせてない…。ついでに言うと、選曲もあるのかも知れないけど、全体的にさゆりさんは歌をそのまま歌ってるだけで、表現を決めないまま録音に入った感じがしました。第2集での歌唱は素晴らしかったのになあ。。

 これだけの弱点がありながら、チェコ・フィルの演奏と録音が素晴らしくて、すべての弱点は帳消し。音の素晴らしさに圧倒されてしまいました、最近のクラシック録音でもここまでいい音の録音って少ないのではと思うほどの素晴らしさ。それも若草恵さんによる管弦アレンジがあったからこそ、オケがいい音で鳴るんでしょうね。若草さんと言えば研ナオコ「かもめはかもめ」(これがまた素晴らしい音なんですよね^^)や美空ひばり「愛燦燦」の管弦アレンジが有名ですが、これはそれらを凌ぐ名編曲ではないかと。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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