僕がこのCDを買ったのは、「ピアノのための3つの作品 Three compositions」(1947-8)が入っていたからでした。この曲、トータル・セリー登場の嚆矢となるぐらい重要な作品と言われてるんですが(だって1948年でトータルセリーですよ、すごくないですか?)、演奏が難しいからか、録音が全然きけなかったんです。それが録音されたもんだから、現音好きでピアノでもなんとか食べていければ…と思っていた僕みたいな人間が飛びつくのは当然。で、いざ買って聴いてみたら、弾けるどころか演奏の表現も見事で、まるで高橋アキさんの演奏のように正確無比&冷たくも鋭い表現、みたいな感じでゾクゾク。いや~作品の前に演奏にひれ伏してしまいました。すげえ。。