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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Paul Bley Quintet / Barrage』

Paul Bley Quintet _Barrage 1965年発表(録音は1964年)、先鋭的な音楽をやっていた頃のポール・ブレイがESPレーベルに残したアルバムです。メンバーが面白くて、サックスのマーシャル・アレンとペットのデューイ・ジョンソンというふたりのサン・ラ・アーケストラ参加ミュージシャンのほか、ベースにエディ・ゴメス(!)、パーカッションにミルフォード・グレイヴス(うおお!)。個性強すぎ、いう事きいてくれそうな人が誰もいないすごいメンバー、うまくいったらクソカッコよくなりそうだけど失敗したらバラバラになりそう(^^;)。、久々に聴くもんで、内容を全然覚えてないんですよね。。

 曲はすべてカーラ・ブレイ作曲でしたが、テーマ部分の短いメロディとせいぜい簡単な和声イメージを書いているだけなので、ほとんど即興に聴こえました。そういう指定の曲だったわけではなく、ゴリゴリのフリージャズなメンバーたちが勝手にそうやって演奏しただけなのかも…ありうるなあ (^^;)。それでもいちおうソロオーダーに従って音楽が進むので、簡単な構成譜ぐらいはあったのでしょう。曲ごとに個性も出るしプレイヤーが途中で音楽をどっちに持って行こうか悩んだりもしないので、まったくゼロからの完全即興より、これぐらいシンプルでも決めておくことは決めておいた方がむしろ思いっきり演奏できるのかも知れないな、な~んて思いました。

 そして演奏が熱い熱い!ポール・ブレイってフリー寄りのミュージシャンに括られますが、フリージャズ寄りの演奏をするときもまったく決め事なしの完全なフリーをやることはまず無くて、カーラ・ブレイやオーネット・コールマンやアーネット・ピーコックの書いた曲をフリーっぽくやることが多いです。そんなポール・ブレイの演奏の中でも、かなりゴリゴリのフリージャズに近いアルバムのひとつに感じました。この時期のポール・ブレイだと『Touching』というアルバムも有名ですが、あっちはけっこう考えながら演奏している風で、音楽がしょっちゅう止まって流れないんですよね。。

 ESPのレコードなので録音は相当に悪かったですが(バスドラうるせえ…)、それが逆にアングラ感を出していてカッコよくも感じました。ある意味ではポール・ブレイらしさがないとはいえるかも知れませんが、こういうもえたぎる演奏もいいですね(^^)。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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